データベースの守護者、Guardiumとは

データベースの守護者、Guardiumとは

セキュリティを高めたい

先生、「Guardium」って何か教えてください。セキュリティの資料で見かけたんですけど、よく分からなくて。

情報セキュリティ専門家

「Guardium」は、簡単に言うと、データベースを守るための道具だよ。 データベースに入っている大切な情報を、悪い人から守ったり、誰かが勝手に使ったりしないように監視したりするんだ。

セキュリティを高めたい

データベースを守る道具…ですか。具体的にどんな風に守るんですか?

情報セキュリティ専門家

例えば、誰かがデータベースに怪しいアクセスをしていないか、データをこっそりコピーしようとしていないかなどを常にチェックしているんだ。もし、怪しい動きを見つけたら、アラートを出して教えてくれるんだよ。

Guardiumとは。

「ガーディアム」という情報セキュリティの用語は、IBMセキュリティガーディアムを短くした呼び方で、データベースの安全確保や監視、報告をまとめて行うための専用の機器とソフトが一体となった解決策です。

PSCでは、2019年から新しい商品としてお客様にご提供しています。ガーディアムは、攻撃そのものを監視するのではなく、データベースの弱点を見つけ出し、情報の漏えいや不正なアカウント利用を防ぐために使われます。

IBMの別の製品であるQレーダーと連携させることができ、攻撃を防ぐ製品と組み合わせることで、攻撃だけでなく情報漏えいの警告など、より効果を発揮します。

Guardiumの概要

Guardiumの概要

– Guardiumの概要Guardiumとは、IBM Security Guardiumの短縮形で、データベースの安全対策と、監査や報告書作成の機能を一つにまとめた、データベースセキュリティアプライアンスソリューションです。

2019年からPSCの新しい商品として提供され、企業の重要な情報資産を守る上で、今や欠くことのできないものとなっています。従来のセキュリティ対策では、データベースへの攻撃を直接監視することに重点が置かれていました。

しかしGuardiumは、データベースの弱点を見つけ出し、情報漏えいや不正利用を事前に防ぐという、より積極的な対策を実現します。具体的には、データベースへのアクセスを常に監視し、不審な操作や設定の変更を検知します。また、あらかじめ設定したルールに基づいて、危険な操作をブロックすることも可能です。

さらに、アクセスログや操作履歴を詳細に記録し、分析することで、潜在的な脅威を早期に発見することができます。Guardiumは、企業における情報管理の責任を明確化し、法令遵守を徹底するためにも役立ちます。

近年、個人情報保護に関する法規制が強化されていますが、Guardiumを導入することで、これらの法規制に準拠した形で、データベースを安全に運用することができます。

Guardiumの特徴 詳細
データベースセキュリティ対策 データベースの弱点を見つけ出し、情報漏えいや不正利用を事前に防ぐ
アクセス監視 データベースへのアクセスを常に監視し、不審な操作や設定の変更を検知
操作ブロック あらかじめ設定したルールに基づいて、危険な操作をブロック
ログ記録・分析 アクセスログや操作履歴を詳細に記録し、分析することで、潜在的な脅威を早期に発見
法令遵守の支援 個人情報保護に関する法規制に準拠した形で、データベースを安全に運用

Guardiumの機能

Guardiumの機能

Guardiumは、企業の重要な情報を守るための頼もしい味方として、多岐にわたる機能を提供しています。

まず、Guardiumはデータベースへのアクセスを厳重に管理します。データベースにアクセスしようとするユーザーは、必ず本人確認を行います。

さらに、許可されたユーザーだけが、決められた範囲でデータの参照や更新ができるように、アクセス権限を細かく設定できます。これらの機能により、許可されていないユーザーによる不正なアクセスを未然に防ぎます。

また、Guardiumは、データベースに対するあらゆる操作を記録する機能を備えています。これは、いつ、誰が、どのデータに、どのような操作を行ったのかを後から確認できることを意味します。

この記録は、不正な操作が疑われる場合の原因究明や、問題発生時の迅速な復旧に役立ちます。

さらにGuardiumは、データベースのセキュリティ上の弱点を見つけ出す機能も備えています。これは、家の壁の強度を定期的に検査するようなもので、潜在的なリスクを早期に発見し、対策を講じることで、より安全な状態を保つことができます。

そして、万が一、情報漏えいが発生した場合でも、Guardiumは機密情報を守るための機能を提供します。

重要なデータはGuardiumによって暗号化され、仮に情報が漏えいした場合でも、その内容を解読することを非常に困難にすることで、被害を最小限に抑えます。

このようにGuardiumは、多層的なセキュリティ対策によって、企業の重要な情報をあらゆる脅威から守ります。

機能 説明
アクセス管理 データベースへのアクセスを制御し、許可されたユーザーのみが決められた範囲でデータにアクセスできるようにします。不正なアクセスを防止します。
操作の記録と監査 データベースに対するすべての操作を記録し、誰が、いつ、どのデータに、どのような操作を行ったかを追跡できるようにします。問題発生時の原因究明や復旧に役立ちます。
脆弱性評価 データベースのセキュリティ上の弱点を見つけ出し、潜在的なリスクを早期に発見して対策を講じることができます。
データの暗号化 機密情報を暗号化し、情報漏えい時でも内容の解読を困難にすることで被害を最小限に抑えます。

データ漏出対策としてのGuardium

データ漏出対策としてのGuardium

近年、企業が保有する顧客情報や financial な情報など、機密性の高い情報が増加の一途を辿っています。

それと同時に、これらの情報が不正アクセスや内部不正によって外部に漏洩してしまう事件も後を絶ちません。

このような状況下において、組織は自社の重要な情報を確実に守り、社会的責任を果たしていくために、万全のセキュリティ対策を講じる必要があります。

Guardium は、データベースに焦点を当て、情報の漏洩を未然に防ぐ強力なツールとして機能します。データベースへのアクセスは、ユーザーの権限を厳格に管理することで制御され、誰がいつどこへアクセスしたのかという記録を監査ログとして残すことで、後追いを可能にします。

さらに、Guardium はデータの内容そのものも監視対象とします。予め設定した規則に基づき、機密情報が含まれるデータへのアクセスや、外部への持ち出しをリアルタイムで検知することで、迅速な対応を可能にします。

特筆すべきは、アクセス権限を持つ開発者やテスト担当者であっても、機密情報の参照を制限できる点です。これは、データのマスキング機能によって実現されます。

開発やテストの目的を損なうことなく、実際の機密情報へのアクセスを制御することで、人的ミスや悪意のある内部不正によるデータ漏洩のリスクを大幅に低減します。

このように、Guardium は多層的な防御機能によって組織の重要な情報を強固に保護します。情報漏洩は、企業の信頼失墜、顧客離れ、経済的損失、そして法的責任といった深刻な consequences をもたらす可能性があります。

Guardium の導入は、これらのリスクを最小限に抑え、安全な情報管理体制を構築するための重要な一歩となるでしょう。

機能 説明
アクセス制御 ユーザーの権限に基づいてデータベースへのアクセスを制限し、すべてのアクセスを監査ログに記録します。
データマスキング 開発者やテスト担当者であっても、機密情報へのアクセスを制限します。
リアルタイム監視 予め設定したルールに基づき、機密情報へのアクセスや外部への持ち出しをリアルタイムで検知します。

QRadarとの連携

QRadarとの連携

– QRadarとの連携組織の貴重なデータを守るためには、多層的なセキュリティ対策と迅速なインシデント対応が不可欠です。

しかし、セキュリティ対策製品ごとに管理画面やログ情報が分かれていると、全体像の把握が難しく、迅速な対応が困難になる可能性があります。そこでGuardiumは、IBMの統合セキュリティー情報・イベント管理システムであるQRadarとの連携機能を提供します。

Guardiumはデータベースのアクセスログや構成情報を常時監視し、不正アクセスやデータ漏洩の兆候を検知します。そして、検知したイベントはリアルタイムでQRadarに送信されます。

QRadarは、Guardiumだけでなく、ファイアウォールや侵入検知システムなど、他のセキュリティ製品から収集したログ情報も統合的に管理します。そのため、QRadarは組織全体のセキュリティ状況をリアルタイムに可視化し、より高度な脅威の分析やインシデント対応を支援します。

例えば、Guardiumがデータベースへの不正アクセスを検知した場合、QRadarはファイアウォールのログと照合して攻撃元の特定や侵入経路の解析を行います。

また、QRadarは事前に設定したルールに基づいて自動的に対応策を実行することも可能です。このように、GuardiumとQRadarの連携は、組織のセキュリティ体制を強化し、より安全なデータ保護を実現します。

製品 機能 連携によるメリット
Guardium – データベースのアクセスログや構成情報を監視
– 不正アクセスやデータ漏洩の兆候を検知
– 検知したイベントをリアルタイムでQRadarに送信
– 組織全体のセキュリティ状況をリアルタイムに可視化
– より高度な脅威の分析
– 迅速なインシデント対応
QRadar – Guardiumを含む複数のセキュリティ製品のログ情報を統合管理
– 他のログ情報と連携した分析
– 事前に設定したルールに基づいた自動対応

Guardiumの導入効果

Guardiumの導入効果

– Guardiumの導入効果近年の情報化社会において、企業にとって最も重要な資産の一つがデータと言えるでしょう。顧客情報や企業秘密など、その重要性は増すばかりです。

しかし、その一方で、データ漏えいや不正利用といったリスクも増大しており、企業はこれらの脅威から貴重なデータ資産を保護する対策を講じる必要があります。そこで注目されているのが、データベース・セキュリティ対策ソフト「Guardium」です。

Guardiumを導入することで、企業は堅牢なセキュリティ対策を実現し、データ漏えいや不正利用のリスクを大幅に低減することができます。Guardiumの導入効果は多岐に渡ります。

まず、外部からの不正アクセスを遮断することで、機密データの漏洩を防ぎます。さらに、内部関係者による不正操作を監視・制限することで、内部不正によるデータの改ざんや持ち出しを阻止します。また、アクセスログを記録・分析することで、法令遵守の強化にも繋がり、企業は社会的信頼を維持することができます。

Guardiumの魅力は、セキュリティ対策に必要な機能が網羅されている点です。導入後すぐに効果を発揮し、多層的な防御体制を構築することができます。また、専門知識がなくても直感的に操作できるインターフェースを備えているため、セキュリティ担当者の負担を軽減し、運用コストの削減にも貢献します。

Guardiumは、企業のデータセキュリティ対策を強力にサポートする最適なソリューションと言えるでしょう。

機能 効果
外部からのアクセス遮断 機密データの漏洩を防ぐ
内部関係者の操作監視・制限 データの改ざんや持ち出しを阻止
アクセスログの記録・分析 法令遵守の強化、社会的信頼の維持
セキュリティ機能の網羅 導入後すぐに効果を発揮、多層的な防御体制を構築
直感的なインターフェース セキュリティ担当者の負担軽減、運用コストの削減