日本のサイバーセキュリティ対策の中枢、NISCとは

日本のサイバーセキュリティ対策の中枢、NISCとは

セキュリティを高めたい

「NISC」って、情報セキュリティと何か関係があるんですか?

情報セキュリティ専門家

良い質問ですね!「NISC」は国の情報セキュリティを守る上で、とても重要な役割を担っています。 「NISC」は内閣サイバーセキュリティセンターの略称で、国のサイバーセキュリティ対策の司令塔のような存在なんですよ。

セキュリティを高めたい

国のサイバーセキュリティ対策の司令塔・・・?具体的にどんなことをするんですか?

情報セキュリティ専門家

例えば、国全体のサイバーセキュリティに関する計画を立てたり、情報システムへの不正アクセスを監視・分析したり、実際にサイバー攻撃が起きた時の原因究明調査など、多岐に渡る活動を行っています。 私たちの安全な暮らしを守るために、日々活動してくれているんですよ。

NISCとは。

「NISC」っていう言葉は、情報セキュリティの分野でよく使われるんだけど、これは「内閣サイバーセキュリティセンター」を短くした呼び方なんだ。英語だと「National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity」っていう長い名前で、それを略してるんだね。2014年にできた「サイバーセキュリティ基本法」っていう法律に基づいて、内閣の中に「サイバーセキュリティ戦略本部」っていうのができて、その中に「内閣サイバーセキュリティセンター」、つまり「NISC」が作られたんだ。この「NISC」は、情報システムへの不正アクセスを監視したり分析したり、大きな問題が起きた時は原因を徹底的に調べたり、国の機関がちゃんと対策してるかチェックしたり、サイバーセキュリティに関する計画を立てたり調整したりする役割を担っていて、サイバーセキュリティ対策を推進している重要な機関なんだ。

NISCの概要

NISCの概要

– NISCの概要NISCは、「内閣サイバーセキュリティセンター」の略称であり、正式名称は「内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター」と言います。これは、英語表記の「National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity」の頭文字を取ったものです。NISCは、日本のサイバーセキュリティ対策の司令塔として、国民生活や経済活動、国の安全を守るために重要な役割を担っています。

2014年以前、日本ではサイバーセキュリティに関する政策や対策が、各府省庁や分野ごとに個別に行われていました。しかし、サイバー空間における攻撃は年々巧妙化・複雑化しており、より強力かつ統合的な対策が必要となってきました。そこで、2014年11月に「サイバーセキュリティ基本法」が成立し、これに基づき内閣にサイバーセキュリティ戦略本部が、そしてその事務局として内閣官房にNISCが設置されました。

NISCは、政府機関や重要インフラ事業者と連携し、サイバー攻撃に関する情報収集・分析、サイバー攻撃の未然防止、サイバー攻撃発生時の対応など、幅広い業務を行っています。具体的には、サイバー攻撃に関する早期警戒情報の提供や、サイバー攻撃を受けた際の被害拡大防止のための支援、サイバーセキュリティに関する専門家の育成などに取り組んでいます。

このように、NISCは日本のサイバーセキュリティ対策の中枢として、国民の安全・安心を守るために重要な役割を果たしています。

項目 内容
正式名称 内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター
英語表記 National center of Incident readiness and Strategy for Cybersecurity
役割 日本のサイバーセキュリティ対策の司令塔として、国民生活や経済活動、国の安全を守る
設立の背景 サイバー攻撃の巧妙化・複雑化に伴い、より強力かつ統合的な対策が必要となったため
設立の根拠法 サイバーセキュリティ基本法(2014年11月成立)
具体的な業務内容 サイバー攻撃に関する情報収集・分析、サイバー攻撃の未然防止、サイバー攻撃発生時の対応など
連携機関 政府機関、重要インフラ事業者など

NISCの役割と活動内容

NISCの役割と活動内容

– NISCの役割と活動内容NISCは、内閣官房に設置された「内閣サイバーセキュリティセンター」の略称であり、我が国のサイバーセキュリティ対策の司令塔として極めて重要な役割を担っています。 国の安全や国民生活を守るため、日々変化するサイバー攻撃の脅威から、政府機関や重要インフラ事業者などを守るため、多岐にわたる活動を行っています。NISCの主な活動は、大きく3つに分類できます。まず1つ目は、国内外からサイバーセキュリティに関する情報を収集・分析し、最新の脅威に関する情報を関係機関へ提供することです。日々進化するサイバー攻撃の手口や、新たに発見された脆弱性など、様々な情報を収集・分析することで、迅速かつ的確な対策を可能にしています。2つ目は、政府機関や重要インフラ事業者などと連携し、サイバー攻撃や情報漏えいなどの脅威への対処を行うことです。具体的には、情報システムへの不正アクセスを監視したり、サイバー攻撃発生時の原因究明調査を行ったり、政府機関に対するサイバーセキュリティ対策の監査を実施したりするなど、多岐にわたる活動を行っています。3つ目は、サイバーセキュリティに関する政策や戦略の企画・立案、関係省庁間との調整を行うことです。サイバーセキュリティ対策を効果的に推進するためには、関係機関が連携し、統一的な戦略に基づいて取り組むことが不可欠です。NISCは、この調整役として、我が国のサイバーセキュリティ対策をより強固なものにするために重要な役割を担っています。このように、NISCは、我が国のサイバーセキュリティ対策の中核を担う組織として、国民生活の安全・安心を守るために重要な役割を果たしています。

役割 活動内容
国内外からの情報収集・分析 – サイバーセキュリティに関する情報を収集・分析
– 最新の脅威に関する情報を関係機関へ提供
脅威への対処 – 政府機関や重要インフラ事業者などと連携
– サイバー攻撃や情報漏えいなどの脅威への対処
– 情報システムへの不正アクセス監視
– サイバー攻撃発生時の原因究明調査
– 政府機関に対するサイバーセキュリティ対策の監査
政策・戦略の企画・立案・調整 – サイバーセキュリティに関する政策や戦略の企画・立案
– 関係省庁間との調整

重要インフラの保護

重要インフラの保護

電気、ガス、水道、交通機関といった生活や経済活動の基盤となる重要インフラは、私たちが安心して毎日を過ごすために欠かせないものです。もしも、これらの重要インフラがサイバー攻撃を受けてしまうと、私たちの生活や経済活動に計り知れないほどの被害が及んでしまいます。
このような事態を防ぐため、情報セキュリティ政策の中心的な役割を担うNISCは、重要インフラ事業者と協力して、サイバー攻撃から重要インフラを守るための様々な取り組みを行っています。
具体的には、重要インフラ事業者に対して、サイバー攻撃を未然に防ぐための対策や、万が一攻撃を受けた場合に被害を最小限に抑え、速やかに復旧するための方法などを指導しています。また、実際と同じような状況を想定した演習を定期的に実施することで、関係機関が連携して対応する手順などを確認し、有事の際にスムーズに対応できるよう備えています。

対象 対策内容
重要インフラ事業者 サイバー攻撃を未然に防ぐための対策
万が一攻撃を受けた場合に被害を最小限に抑え、速やかに復旧するための方法の指導
実際と同じような状況を想定した演習の実施

国際連携の強化

国際連携の強化

現代社会において、インターネットなどのサイバー空間は国境の壁を越えて広がっています。そのため、サイバー攻撃やサイバー犯罪に対抗するためには、一国だけの努力では限界があり、世界各国が協力し合うことが欠かせません。

日本のサイバーセキュリティ戦略の司令塔であるNISC(内閣サイバーセキュリティセンター)は、諸外国の政府機関や国際機関と積極的に連携し、サイバーセキュリティの強化に取り組んでいます。具体的には、サイバー攻撃に関する最新情報の共有や、サイバー犯罪の捜査協力などを通して、国際社会全体で脅威に対抗できる体制を構築しています。

さらにNISCは、サイバー空間における国際的なルール作りにも積極的に貢献しています。近年、サイバー空間における国家間の対立が顕在化しており、国際的な規範の確立が急務となっています。NISCは、国際会議などに参加し、日本の立場を表明するとともに、各国と協力して、自由で開かれた、そして安全なサイバー空間の実現を目指しています。

主体 活動内容 目的
NISC(内閣サイバーセキュリティセンター) 諸外国の政府機関や国際機関と連携
・サイバー攻撃に関する最新情報の共有
・サイバー犯罪の捜査協力
国際会議などに参加し、日本の立場を表明
各国と協力
国際社会全体で脅威に対抗できる体制を構築
自由で開かれた、そして安全なサイバー空間の実現

国民への awareness 向上

国民への awareness 向上

昨今、インターネットの普及が進むにつれて、それに伴う脅威も複雑化・巧妙化しており、国民一人ひとりがセキュリティの重要性を認識し、自らの身を守るための適切な対策を講じることが重要となっています。
そこで、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は、国民全体のセキュリティ意識向上に向けて、様々な取り組みを行っています。
具体的には、ウェブサイトやパンフレットなどを通じて、サイバー攻撃の最新の手口や、個人でできる対策などの情報を分かりやすく発信しています。また、国民が楽しみながらセキュリティについて学べるイベントやセミナーなども開催し、幅広い世代への意識啓発に努めています。
このような活動を通して、NISCは、国民が安全に安心してインターネットを利用できる環境づくりを目指しています。

主体 目的 活動内容
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC) 国民全体のセキュリティ意識向上
  • ウェブサイトやパンフレット等による情報発信(サイバー攻撃の最新の手口や対策など)
  • 国民向けイベント・セミナー開催