ファイル整理の立役者：ディレクトリとは

ファイル整理の立役者：ディレクトリとは

ファイルの集まりであるディレクトリ

日頃からパソコンを使う上で欠かせない「ディレクトリ」。これは、散らかりやすい沢山のファイルを整理整頓してくれる、便利な仕組みです。

例えるなら、書類を保管する為のフォルダに似ています。

例えば、旅行の思い出を写真や動画、旅の計画書といった具合に整理したいとします。そんな時、これらのファイルをバラバラにパソコンに保存してしまうと、後から見返したい時に目的のファイルを見つけるのが大変です。そこで役立つのがディレクトリです。

ディレクトリは、パソコン上に「旅行の思い出」といった名前のフォルダを作るように、ファイルをまとめて管理する領域です。この中に「写真」「動画」「計画書」といった具合に、更に細かく分類してファイルを保存して行くことが出来ます。このように、ディレクトリを用いてファイルを種類や用途別に整理する事で、必要な時に必要なファイルを探し出す手間を大幅に減らす事が出来るのです。

階層構造で整理整頓

日々の業務やプライベートで扱うファイルが増えてくると、ファイルの整理整頓が課題となってきます。ファイルを探すのに時間がかかったり、どこに保存したか分からなくなってしまう、といった経験はありませんか？こうした問題を解決するには、コンピュータ内のディレクトリ（フォルダ）を階層構造にすることが有効です。

階層構造とは、大きな箱の中に小さな箱を幾つも入れていくような構造を指します。例えば、「書類」という大きな箱の中に、「仕事」「プライベート」「趣味」といった小さな箱を入れることをイメージしてみてください。

コンピュータでは、この「書類」に当たる部分が「ドキュメント」といった名前のディレクトリに相当します。そして、「仕事」「プライベート」「趣味」といった分類を、ドキュメントディレクトリの中に新たに作成する「サブディレクトリ」として設定します。さらに、それぞれのサブディレクトリの中に、仕事、プライベート、趣味に関するファイルを分類して保存していくのです。

このように、階層構造でファイルを整理整頓することで、目的のファイルを素早く見つけることができるようになります。また、ファイルの重複を防いだり、必要なファイルだけを効率的に管理することにも役立ちます。

様々なOSでの呼び方

コンピュータの世界では、ファイルを整理して保管するために欠かせない「入れ物」があります。この「入れ物」は、実は使うOSによって呼び方が異なることがあります。

Unix系OSと呼ばれる、技術者向けのOSをよく利用する人たちの間では、この「入れ物」は一般的に「ディレクトリ」と呼ばれています。

一方、私たちが普段使い慣れているWindowsやMacといったOSでは、「フォルダ」という呼び方が一般的です。

「ディレクトリ」と「フォルダ」、呼び方は違いますが、どちらもファイルをまとめて管理する場所という意味では全く同じです。

このように、OSによって同じものでも呼び方が異なる場合があるので、注意が必要です。

ファイル管理の要

コンピュータの中に保存されるファイルは、日を追うごとに増え続け、気がつけば膨大な数になっていることは珍しくありません。このような状況下では、必要なファイルを探すだけでも大変な時間と労力を要してしまいます。
そこで重要となるのが「ファイル管理」です。ファイル管理を効率的に行うためには、「ディレクトリ」を適切に活用することが欠かせません。
ディレクトリとは、ファイルを整理するための「フォルダ」のようなものです。
適切なディレクトリ構造を構築することで、関連するファイルをひとまとめに格納し、必要な時にすぐに探し出すことが可能になります。
例えば、業務ごとに「営業部」「経理部」といったディレクトリを作成したり、プロジェクトごとに「プロジェクトA」「プロジェクトB」といったディレクトリを作成したりすることで、ファイルの検索性が飛躍的に向上します。
また、ディレクトリにはアクセス権を設定できるため、重要なファイルへの不正アクセスを防ぐセキュリティ対策としても有効です。
日頃からファイル整理を心掛け、適切なディレクトリ構造を構築することで、快適なコンピュータ利用を実現できるでしょう。