巧妙化するサイバー攻撃:Netwireの脅威
セキュリティを高めたい
「Netwire」って、何ですか?なんだか怖い名前の言葉だけど…
情報セキュリティ専門家
「Netwire」は、こっそり人のパソコンに入り込んで、情報を盗み出す悪いプログラムなんだ。たとえば、パスワードやクレジットカード番号を盗まれてしまうんだ。
セキュリティを高めたい
ええっ!こわい!どうやってパソコンに入り込んでくるの?
情報セキュリティ専門家
怪しいメールやウェブサイトを開いてしまうと、そこから入り込んでくることが多いんだ。だから、知らない人からのメールや怪しいサイトは開かないように気をつけようね!
Netwireとは。
「ネットワイヤー」は、人のパソコンに勝手に侵入して遠隔操作する悪質なソフトの名前です。2012年頃から出回り始め、だましのメールや悪意のあるメールに添付されて広がりました。感染すると、パソコンの中の情報を盗み見られてしまいます。特に2020年以降は、コロナウイルスを題材にしただましのメールが増え、被害も拡大しています。ネットワイヤーは、パソコンに侵入すると、キーボード入力やマウス操作を記録したり、インターネット閲覧ソフトのパスワードを盗んだりします。これらの情報は、クレジットカード番号やネット銀行のパスワードを盗み、お金を盗むために使われます。ネットワイヤーは、ウィンドウズだけでなく、リナックスやマックの počítačにも感染します。2023年3月には、ネットワイヤーを操っていたと疑われる人物がクロアチアで逮捕され、ネットワイヤーの公式ホームページも閉鎖されました。
Netwireとは
– NetwireとはNetwireは、2012年から活動を続けている、コンピュータに危害を加えるソフトウェアです。このソフトウェアは、リモートアクセス型トロイの木馬(RAT)と呼ばれる種類のもので、感染したコンピュータを外部から不正に操作することを可能にします。 Netwireは、まるで悪意がないように見せかけたファイルやウェブサイトのリンクを通じて、知らない間にコンピュータに侵入します。例えば、メールに添付されたファイルや、一見安全そうなウェブサイトへのリンクが、実はNetwireを仕込んだ罠である可能性があります。このような罠にはまった利用者が、うっかりファイルを開いたり、リンクをクリックしたりしてしまうと、Netwireがコンピュータに侵入し、様々な悪事を働くことが可能になります。具体的には、Netwireに感染すると、攻撃者は外部からコンピュータの画面を見たり、キーボードやマウスを操作したり、ファイルを盗み見たり、さらにはウェブカメラやマイクを勝手にオンにして盗聴・盗撮したりすることができるようになります。 また、Netwireは感染したコンピュータを踏み台にして、他のコンピュータへの攻撃や、スパムメールの送信などに悪用される可能性もあります。このように、Netwireは非常に危険なソフトウェアであるため、利用者は日頃からセキュリティ対策を万全にし、不審なファイルやリンクには決して触れないように注意する必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | Netwire |
活動開始時期 | 2012年 |
分類 | リモートアクセス型トロイの木馬 (RAT) |
感染経路 | – 悪意のあるファイルのダウンロード (メール添付ファイルなど) – 不正なウェブサイトへのアクセス |
主な機能 | – コンピュータの画面の遠隔操作 – キーボード、マウスの遠隔操作 – ファイルの盗難 – ウェブカメラ、マイクの不正利用による盗聴・盗撮 – 感染コンピュータを踏み台にした攻撃 – スパムメールの送信 |
感染経路と被害
コンピュータウイルスであるNetwireは、利用者を欺いて感染させる性質を持ち、その感染経路は多岐に渡ります。例えば、実在する企業や組織を装った電子メールを送りつけ、添付ファイルや本文中のウェブページへの接続を促すことで、コンピュータへの侵入を試みます。これらの電子メールは、一見すると本物と見分けがつかないほど精巧に作られており、受信者を欺くために、時事問題や社会情勢に関する内容が記載されていることもあります。特に、近年では、新型コロナウイルス感染症に関連した情報と偽って、Netwireへの感染を拡大させようとする事例が後を絶ちません。
Netwireに感染すると、キーボード入力やマウス操作が記録され、入力した情報が攻撃者に送信されてしまいます。攻撃者は、これらの情報を悪用して、クレジットカード番号や銀行口座情報などの重要な個人情報を盗み取ります。また、近年増加している仮想通貨の取引に関わるアカウント情報も、Netwireの攻撃対象となっており、金銭的な被害に遭う可能性も否定できません。このように、Netwireは、利用者の金銭や個人情報を狙う、非常に危険なコンピュータウイルスと言えるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
ウイルス名 | Netwire |
性質 | 利用者を欺いて感染する |
感染経路 | – 実在する企業や組織を装ったメール – メール内の添付ファイルやウェブページへの接続 |
メールの特徴 | – 精巧に作られており、本物と見分けがつきにくい – 時事問題や社会情勢に関する内容が記載されている – 新型コロナウイルス感染症に関連した情報と偽る事例も |
感染後の影響 | – キーボード入力やマウス操作が記録され、攻撃者に送信される – クレジットカード番号や銀行口座情報などの個人情報が盗まれる – 仮想通貨の取引に関わるアカウント情報も攻撃対象 |
危険性 | 利用者の金銭や個人情報を狙う、非常に危険なウイルス |
潜伏と情報窃取
– 潜伏と情報窃取Netwireと呼ばれる悪意のあるプログラムは、感染したコンピュータに侵入すると、その存在を隠すことに長けています。まるで忍者のように、システムの奥深く、普段は見えない場所に身を潜め、セキュリティソフトの監視の目を巧みに避けます。そして、利用者がその存在に全く気づかない間に、重要な情報を盗み出すのです。 個人情報やパスワード、クレジットカード番号など、機密性の高い情報がその標的となります。盗み出した情報は、外部の攻撃者へとこっそりと送信されます。Netwireの恐ろしい点は、感染に気づきにくいことにあります。 知らない間に貴重な情報が盗まれ続け、被害が拡大していく可能性も十分に考えられます。気づいた頃には、取り返しのつかない事態になっているかもしれません。そのため、Netwireのような脅威から身を守るためには、セキュリティソフトの導入だけでなく、日常的なソフトウェアの更新や、不審なメールを開封しないなど、自己防衛の意識を高めることが重要です。
脅威 | 潜伏方法 | 活動内容 | 特徴 | 対策 |
---|---|---|---|---|
Netwire | システムの奥深くに潜み、セキュリティソフトの監視を回避 | 個人情報、パスワード、クレジットカード番号などの機密情報を窃取し、外部の攻撃者に送信 | 感染に気付きにくい | – セキュリティソフトの導入 – ソフトウェアの定期的な更新 – 不審なメールの開封防止など、自己防衛意識の向上 |
対応策
– 対応策「Netwire」は、知らないうちにパソコンにインストールされ、重要な情報を盗み見ることができる悪意のあるプログラムです。この脅威から身を守るためには、いくつかの対策を講じる必要があります。まず、電子メールで送られてきた身に覚えのないファイルやリンクは、不用意に開かないようにしましょう。これらのファイルやリンクは、一見安全そうに見えても、「Netwire」のような悪意のあるプログラムが仕込まれている可能性があります。特に、心当たりのない送信者からのメールや、普段とは異なる文面のメールには注意が必要です。また、パソコンのOSやソフトウェアは、常に最新の状態に保つようにしましょう。古いバージョンのOSやソフトウェアには、セキュリティ上の弱点が存在することがあり、「Netwire」のような悪意のあるプログラムに悪用される可能性があります。最新の状態を保つことで、これらの弱点を突かれるリスクを減らすことができます。さらに、セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことも有効な対策です。セキュリティソフトは、「Netwire」のような悪意のあるプログラムを検知し、パソコンへのインストールを阻止することができます。万が一、「Netwire」に感染してしまった場合に備え、重要な情報は定期的にバックアップを取るようにしましょう。バックアップがあれば、感染によってデータが失われてしまった場合でも、復旧することができます。これらの対策を講じることで、「Netwire」の脅威から身を守り、安心してパソコンを利用することができます。
対策 | 詳細 |
---|---|
身に覚えのないファイルやリンクを開かない | 不審なメールに添付されたファイルやURLは開かない。特に心当たりのない送信者や普段と異なる文面の場合には注意する。 |
OSやソフトウェアを最新の状態に保つ | 古いバージョンにはセキュリティ上の弱点が存在し、悪意のあるプログラムに悪用される可能性がある。 |
セキュリティソフトを導入し、最新の状態に保つ | セキュリティソフトは、悪意のあるプログラムを検知し、インストールを阻止する。 |
重要な情報のバックアップを取る | 感染によってデータが失われた場合でも、復旧できるようにする。 |
最近の動向
– 最近の動向
2023年3月、遠隔操作ソフト「Netwire」の運営に関わっていたとみられる人物が、当局によって逮捕されました。また、これとほぼ同時期に、Netwireの公式ウェブサイトも閉鎖されました。Netwireは、サイバー犯罪者によって長年悪用されてきた悪名高いソフトウェアです。今回の逮捕とウェブサイトの閉鎖は、世界中の関係機関によるサイバー犯罪への対策が強化されていることを如実に示すものと言えるでしょう。しかし、これは決してNetwireの脅威が完全に消滅したことを意味するものではありません。
Netwireのソースコードは過去に漏洩しており、誰でも入手可能な状態となっています。そのため、このソースコードを基に、新たな機能を追加した亜種や、Netwireと似た機能を持つ全く新しいマルウェアが、今後も出現する可能性は十分に考えられます。
このような状況を踏まえ、企業や組織、そして個人が、セキュリティ対策の手を緩めることはできません。常に最新の脅威に関する情報を入手し、システムやソフトウェアを最新の状態に保つことが重要です。また、不審なメールやウェブサイトには決してアクセスしない、怪しいファイルは決して開かないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することも重要です。