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ネットワークの要!ゲートウェイの役割と重要性

異なる種類のネットワークを接続するために欠かせない機械がゲートウェイです。ゲートウェイは、例えば、会社や家庭で使われる比較的小規模なネットワークと、世界中に広がるインターネットのような巨大なネットワークを繋ぐ役割を担います。 それぞれのネットワークは、独自の通信方法やデータの形式を採用しているため、直接やり取りを行うことはできません。このような異なるネットワーク間において、ゲートウェイは仲介役として機能します。具体的には、一方のネットワークから届いたデータを、もう一方のネットワークが理解できる形式に変換したり、転送したりすることで、異なるネットワーク間でもスムーズな通信を可能にしているのです。 例えば、私たちがインターネットを閲覧する際、パソコンやスマートフォンは家庭内のネットワークに接続されています。しかし、インターネット上のウェブサイトにアクセスするには、異なるネットワークであるインターネットと接続する必要があります。この時に活躍するのがゲートウェイです。ゲートウェイは、家庭内ネットワークからの要求をインターネットに送り、逆にインターネットからの情報を家庭内ネットワークに返すことで、私たちがウェブサイトを閲覧できるようにしているのです。
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インターネットの骨格を支えるBGPルーティングとは

私たちが日々何気なく利用しているインターネットは、世界中に張り巡らされた無数のネットワークが複雑に接続し合って構築されています。この広大なネットワークにおいて、膨大な量の情報を適切な経路に沿って送り届ける役割を担うのが「ルーティング」という仕組みです。 インターネットにおけるルーティングは、宛先までの最適な経路を計算し、データを適切な方向へ転送することで、世界中のユーザーへ情報を届けます。このルーティングを支える重要な要素の一つが、「ルーティングプロトコル」と呼ばれる通信規約です。 数あるルーティングプロトコルの中でも、BGP(Border Gateway Protocol)は、インターネットの基幹を担う大規模なネットワーク同士が経路情報を交換するために利用される重要なプロトコルです。BGPは、いわばインターネットの道路地図を作成する役割を担っており、各ネットワークが他のネットワークへの最適な経路を把握することを可能にしています。 BGPの役割を一言で表すならば、「インターネット全体の接続性を維持すること」と言えるでしょう。BGPによって、世界中のネットワークが互いに接続され、私たちは国境を越えてシームレスに情報にアクセスすることが可能になっています。インターネットの驚異的な発展は、BGPのような技術の進化と発展に支えられていると言えるでしょう。
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インターネットの代理人、プロキシの役割とは?

インターネットの世界では、情報を安全かつ効率的にやり取りするために、様々な仕組みが用いられています。その中でも、「代理」という意味を持つプロキシサーバーは、企業や組織のネットワークにおいて重要な役割を担っています。 プロキシサーバーは、社内ネットワークとインターネットの間に設置され、両者の橋渡し役を果たします。たとえば、社員がインターネット上のウェブサイトを閲覧したい場合、直接ウェブサイトに接続するのではなく、一度プロキシサーバーに接続します。すると、プロキシサーバーが代わりにウェブサイトにアクセスし、その情報を取得し、社員のパソコンに届けます。 このように、プロキシサーバーを介することで、社内ネットワークと外部ネットワークの間に壁を作ることができます。この壁があることで、外部から社内ネットワークへの不正アクセスを防いだり、社員による不適切なウェブサイトへのアクセスを制限したりすることができ、セキュリティの向上に繋がります。また、プロキシサーバーは、一度アクセスしたウェブサイトの情報を一時的に保存しておく機能も持っています。そのため、同じウェブサイトに再びアクセスする場合には、保存した情報を利用することで、表示速度を向上させることができます。
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ネットワークの要!クライアントを理解する

私たちが日々インターネット上で様々な情報やサービスを利用できるのは、「クライアント」と呼ばれる機器の存在があるためです。クライアントとは、ネットワークを通じて他のコンピュータや、情報を管理・提供する「サーバー」に接続し、必要な情報やサービスを利用するコンピュータのことを指します。 身近な例では、私たちが普段使用しているパソコン、スマートフォン、タブレットなどがクライアントに該当します。これらの機器は、インターネットに接続することでクライアントとして機能し、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信、動画視聴など、多岐にわたるサービスの利用を可能にしています。 クライアントとサーバーの関係性を、レストランに例えてみましょう。レストランで食事をするお客様は、メニューを見て食べたい料理を選び、注文します。このお客様がクライアント、注文を受けるお店側がサーバーに当たります。お客様が注文(リクエスト)し、お店側が料理を提供(レスポンス)することでサービスが成立します。 このように、クライアントはネットワークにおいて情報を要求する側、サーバーはそれに応答して情報を提供する側という役割分担によって、円滑な情報交換が実現されているのです。
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インターネットの住所、IPアドレスとは?

インターネットは、世界中に張り巡らされた情報網であり、膨大な数のコンピュータが相互に接続されています。この広大なネットワーク上で、私たちが日々ウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりできるのは、それぞれのコンピュータが特定の「住所」を持っているからです。インターネットにおけるこの「住所」の役割を担うのがIPアドレスです。 例えば、手紙を送る際に、宛先の郵便番号や番地が必要なように、インターネット上で情報をやり取りする際にも、相手のコンピュータを特定するための情報が必要です。IPアドレスは、数字の羅列で表され、これによって世界中のあらゆるコンピュータは一意に識別されます。 インターネットを利用する私たち人間にとって、数字の羅列であるIPアドレスを扱うのは容易ではありません。そこで、普段私たちが目にしているウェブサイトの名前、例えば「example.com」といった文字列を、対応するIPアドレスに変換する仕組みが存在します。これはちょうど、電話帳で相手の名前から電話番号を調べるのと似ています。 このように、IPアドレスはインターネットの根底を支える重要な要素であり、世界中のコンピュータが情報を正確にやり取りすることを可能にしています。
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ゼロトラストで変わる情報セキュリティ

- 信頼から検証へ、ゼロトラストとは従来の情報セキュリティ対策では、社内ネットワークと外部ネットワークの境界を明確化し、外部からのアクセスを厳重に監視する一方、内部からのアクセスは比較的緩やかに制限することが一般的でした。これは、一度社内ネットワークに接続すれば、ユーザーやデバイスは信頼できるという前提に基づいています。しかし、近年では、テレワークの普及やクラウドサービスの利用拡大など、働く場所やアクセスする情報資源が多様化しています。それに伴い、従来の境界型のセキュリティ対策では、複雑化するサイバー攻撃から組織の重要な情報資産を十分に守ることが難しくなってきています。そこで登場したのが「ゼロトラスト」という考え方です。ゼロトラストは、社内ネットワークに接続しているかどうかに関わらず、全てのアクセスを信頼せず、常に検証と認可を行うというセキュリティモデルです。ユーザーやデバイスのアクセス権限を最小限に制限し、アクセス要求が発生するたびに、その都度認証と認可を行います。このように、ゼロトラストは、従来の「信頼」を前提としたセキュリティ対策から、「検証」を前提としたセキュリティ対策への転換を促すものであり、より強固なセキュリティ体制を構築するための重要な概念と言えるでしょう。
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VPN で安心安全なインターネット接続を

- VPNとは仮想専用線(VPN)は、インターネット上に仮想的な専用線を構築することで、安全性の高いデータ通信を実現する技術です。まるで特定のネットワークに直接接続しているかのようにデータの送受信を行うことができます。インターネット上での通信は、第三者に盗聴されるリスクが常に付きまといます。特に、無料Wi-Fiなど、セキュリティ対策が万全でない環境でインターネットを利用する場合、個人情報や重要なデータが漏洩する危険性が高まります。VPNは、これらのリスクを軽減するために有効な手段です。VPNを利用すると、すべての通信データが暗号化されるため、第三者に盗聴されても内容を解読することができません。また、接続元を特定することも難しくなるため、匿名性を保ちながらインターネットを利用することができます。VPNは、企業においても広く活用されています。例えば、外出先から社内ネットワークに安全にアクセスするためにVPNが利用されています。また、複数の拠点間をVPNで接続することで、安全かつ低コストで広域ネットワークを構築することも可能です。このように、VPNはセキュリティと利便性を兼ね備えた技術として、個人から企業まで幅広く利用されています。
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エンドポイント:ネットワークの最前線を護る

- エンドポイントとは「エンドポイント」とは、インターネットなどのネットワークに接続されている機器のことを指します。私たちの身の回りにあるパソコン、スマートフォン、タブレット端末、プリンターなども、ネットワークに接続されていれば、すべてエンドポイントと呼ぶことができます。これらの機器は、ネットワークを通じて様々な情報にアクセスしたり、電子メールの送受信、インターネット上のサービスの利用など、様々な活動を行います。まさに、ネットワークの最前線で、私たちと情報をつなぐ重要な役割を担っていると言えるでしょう。近年、企業活動においてもネットワークの活用が進むにつれて、社内の機密情報や顧客情報など、重要な情報がこれらのエンドポイントに保存されるケースが増えています。そのため、エンドポイントはサイバー攻撃の標的となることが多く、セキュリティ対策の強化がますます重要視されています。例えば、ウイルス感染や不正アクセスを防ぐために、セキュリティソフトの導入やソフトウェアの更新、パスワードの管理を徹底するなど、エンドポイントを守るための対策は多岐に渡ります。セキュリティ意識を高め、適切な対策を講じることで、安全なネットワーク環境を構築することが重要です。
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インターネットの構成要素:自律システム(AS)とは

- 自律システムとは インターネットは、世界中の無数のコンピュータが相互に接続された巨大なネットワークです。この広大なネットワークは、自律システム(AS)と呼ばれる単位に分割され、管理されています。 自律システムとは、共通の管理主体(企業、組織、インターネットサービスプロバイダなど)によって運用される、ネットワークの集合体です。それぞれの自律システムは、独自のポリシーに基づいてネットワークの経路制御やセキュリティ対策などを実施しています。インターネット全体は、このように独立した多数の自律システムが相互に接続し、情報をやり取りすることで成り立っています。 自律システムは、インターネット上の巨大なネットワークを区画化する役割を果たしており、それぞれの区画内では、管理主体が責任を持ってネットワークを運用しています。これは、インターネットの安定性や安全性を維持するために非常に重要です。もし、インターネット全体が単一のネットワークだった場合、ある場所で発生した障害や攻撃の影響が全体に波及し、インターネット全体が利用できなくなる可能性もあります。しかし、自律システムによってネットワークが区画化されているため、問題が発生した場合でも、その影響を特定の自律システム内に抑制し、他の部分への波及を防ぐことができます。 このように、自律システムは、インターネットの安定運用を支える重要な仕組みの一つと言えるでしょう。
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インターネットの住所番地?ASNについて解説

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。ホームページを閲覧したり、電子メールのやり取りをしたりする際に、情報がどのようにして相手の元に届いているのか、考えたことはあるでしょうか?それは、インターネットに接続されているあらゆる機器が、それぞれ固有の「住所」のようなものを持っているからです。 この住所はIPアドレスと呼ばれ、インターネット上で情報をやり取りする際に欠かせないものです。手紙を送る際に、宛先となる住所を郵便番号や番地を使って特定するように、インターネット上でも情報を正しく送受信するために、このIPアドレスが使われています。 インターネット上にある機器は、このIPアドレスを使って互いに識別し合っています。ウェブサイトを閲覧する際にも、私たちがブラウザに入力したウェブサイトのアドレスは、実際にはそのウェブサイトを提供するサーバーのIPアドレスに変換されてからアクセスされています。このように、IPアドレスはインターネットにおける住所の役割を担い、情報が迷子になることなく目的の相手に届くようにしているのです。
その他

情報システムを支えるインフラとは

- インフラの定義インフラとは、「インフラストラクチャー」を省略した言葉です。私たちの暮らしや経済活動を支える基盤となる施設や設備のことを指します。例えば、水や電気、ガスといったライフラインや、道路、鉄道などが挙げられます。 情報システムにおいてもインフラという言葉が使われます。社会インフラと同じように、情報システムを支える基盤となるものを指します。具体的には、システムを動かすための物理的な装置であるハードウェア、システムの動作を指示するソフトウェア、情報をやり取りするためのネットワーク、そしてシステムで扱う様々なデータなどが含まれます。これらの要素が組み合わさり、情報システムとして機能しています。 情報システムのインフラは、安定したシステム運用のために欠かせない要素です。インフラが正常に機能しなければ、システムが停止し、業務に大きな影響を及ぼす可能性もあります。そのため、情報システムの構築・運用においては、インフラの設計や管理が非常に重要となります。
ネットワークセキュリティ

APIゲートウェイ:システム連携の要

異なるコンピューターシステムやソフトウェアがお互いに情報をやり取りし、連携するためには、共通のルールが必要です。このルールをAPIと呼びます。APIは、システム同士が円滑に情報をやり取りするための重要な役割を担っています。 APIを介した通信を安全かつスムーズに行うために欠かせないのが、APIゲートウェイという仕組みです。APIゲートウェイは、クライアントからの要求と、実際に情報を処理するサーバーの間に立って、交通整理を行うイメージです。 具体的には、APIゲートウェイはクライアントからのアクセスを監視し、不正なアクセスを遮断することでセキュリティを確保します。また、アクセスが集中した場合でも、サーバーに負荷が集中しないように調整することで、システム全体の安定稼働を維持します。 このように、APIゲートウェイは、異なるシステムが連携する上で重要な役割を担っており、システム全体の安全性と安定性を高めるために欠かせない存在となっています。
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ピア・トゥ・ピア:分散型ネットワークの基礎

- 個々の機器が対等につながるネットワーク 「ピア・トゥ・ピア(P2P)」とは、従来の「クライアント・サーバ型」とは異なる、分散型のネットワーク構造のことです。 クライアント・サーバ型では、利用者の端末である「クライアント」が、サービスを提供する「サーバ」に情報を要求し、サーバがその情報提供を行うことで、データのやり取りが発生します。この場合、サーバに障害が発生すると、サービス全体が停止してしまうというリスクがあります。 一方、P2Pネットワークでは、それぞれの機器が対等な立場、すなわち「ピア」として機能します。 特定の中央サーバに依存せず、ネットワーク上のすべての参加者がデータの送受信や処理を行うことができるため、一部の機器に障害が発生しても、ネットワーク全体への影響を抑えることができます。 この特徴から、P2Pは、データの共有や配信、オンラインゲーム、仮想通貨など、さまざまな分野で活用されています。 例えば、ファイル共有ソフトでは、各利用者の機器がサーバとクライアントの両方の役割を果たし、ファイルを直接やり取りします。 また、仮想通貨の取引においてもP2P技術が応用されており、取引記録を複数の機器に分散して保存することで、高い安全性を確保しています。 このように、P2Pは、従来のネットワーク構造とは異なる特徴を持つ革新的な技術であり、今後ますますその活用範囲が広がっていくと期待されています。
攻撃方法について知る

踏み台攻撃:侵入経路を広げるハッカーの手口

- 踏み台攻撃とは踏み台攻撃とは、サイバー攻撃者が最終的な標的のネットワークに侵入する際に、既に不正にアクセスしたコンピュータを足場のように利用する攻撃手法です。まるで泥棒が建物に侵入するために、まず周囲の低い塀を乗り越えるかのように、攻撃者は最初にセキュリティの弱いコンピュータを侵害します。この最初に侵害されたコンピュータが「踏み台」となり、攻撃者はこれを拠点として、より強固なセキュリティで守られた標的のネットワークへの侵入を試みます。踏み台攻撃は、攻撃者自身のコンピュータから直接アクセスできないネットワークに対して、侵害したコンピュータを経由することでアクセスを可能にするため、攻撃者の本当の所在地を隠す効果もあります。セキュリティ対策ソフトや侵入検知システムは、攻撃者が踏み台を経由してアクセスしてくる場合、攻撃元を踏み台として認識するため、真の攻撃者を特定するのが困難になります。攻撃者は、踏み台を確保した後、そのコンピュータを遠隔操作して、機密情報の窃取、システムの破壊、さらには他のコンピュータへの攻撃など、様々な不正行為を行います。踏み台攻撃は、企業や組織にとって大きな脅威となり得るため、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
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DNS増幅攻撃を防ぐRRLとは

インターネットの土台とも呼べるDNSは、私たちが普段何気なく使うウェブサイトの名前(ドメイン名)を、コンピュータが理解できる数字のアドレス(IPアドレス)に変換する、いわばインターネットの住所録のような重要な役割を担っています。しかし、近年、このDNSの仕組みを悪用したサイバー攻撃が増加しており、企業や組織にとって大きな脅威となっています。 特に、DNS増幅攻撃と呼ばれる攻撃は、その巧妙さから深刻な被害をもたらす可能性があります。この攻撃では、攻撃者はまず、標的となるサーバーになりすまして、DNSサーバーに対して小さなクエリを大量に送りつけます。DNSサーバーは、そのクエリに答えるために、本来の送信元である標的サーバーに対して大量の応答を返します。この応答は、攻撃者が細工を凝らしたクエリによって、元のクエリよりもはるかに大きなデータ量になるように仕向けられています。 結果として、標的サーバーには、自分が送信した覚えのない大量のデータがDNSサーバーから送られてくることになり、ネットワーク回線がパンク状態に陥ってしまいます。これが、DNS増幅攻撃によるサービス停止の仕組みです。 DNS増幅攻撃は、攻撃者にとって比較的少ない労力で大きな被害を与えられるという点で、非常に効率的な攻撃手法と言えます。インターネットの安全性を脅かすこのような攻撃から身を守るためには、DNSサーバーのセキュリティ対策を強化すること、そして、利用者側もセキュリティ意識を高め、怪しいウェブサイトへのアクセスを控えるなど、自衛策を講じることが重要です。
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5G:超高速通信がもたらす未来

- 5Gとは「5G」とは、「第5世代移動通信システム」を略した言葉で、スマートフォンや携帯電話に使われる通信の規格を表しています。 この規格は世代ごとに新しくなっており、5Gはこれまで使われてきた1G、2G、3G、4Gに続く、次世代の通信規格として期待されています。これまでの世代と比べて、5Gには大きく分けて3つの特徴があります。 1つ目は「高速・大容量」であることです。 動画や音楽などを、これまでよりも速く、多くのデータを同時に送受信できるようになります。 2つ目は「低遅延」であることです。 データを送信してから受信するまでの時間が短くなるため、リアルタイム性が求められるサービスの利用が期待されています。 3つ目は「多数同時接続」であることです。 多くの機器を同時にネットワークに接続できるようになります。これらの特徴を生かして、5Gは私たちの生活を大きく変える可能性を秘めています。 例えば、超高画質な動画の視聴や、遠隔地にいる医師による手術支援、工場などにおける機械の遠隔操作など、さまざまな分野での活用が期待されています。 5Gは、私たちの社会をより便利で豊かなものにする技術として、注目を集めているのです。
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縁の下の力持ち!アプリケーションサーバとは?

私たちが日々利用するウェブサイトやオンラインサービスは、実は舞台裏で多くのシステムが連携して成り立っています。その中で、利用者の皆様が意識することはほとんどないものの、サービスを円滑に動かすために重要な役割を担っているのがアプリケーションサーバです。 アプリケーションサーバは、例えるならば、利用者の皆様と舞台裏のシステムをつなぐ橋渡し役のような存在です。利用者の皆様がウェブサイト上でボタンをクリックする、商品を検索するといった行動を起こすと、その行動はまずアプリケーションサーバに届きます。 アプリケーションサーバは届いた行動の内容を理解し、データベースに保存されている情報の中から必要なものを取り出したり、処理を行ったりします。そして、その処理結果を分かりやすく整理して、再び利用者の皆様に届けます。 このように、アプリケーションサーバは利用者の皆様とシステムの間で情報を受け渡しすることで、ウェブサイトやオンラインサービスをスムーズに利用できるようにしているのです。
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ゼロトラスト: 信頼から検証へ、進化するセキュリティ対策

従来の情報セキュリティー対策は、城壁に囲まれた都市のように、会社のネットワーク内外をきっぱりと分け、外部からの危険を遮断することに力を注いできました。しかし、近年は状況が変わってきています。インターネットを通じて様々なサービスを利用できるクラウドコンピューティングの普及や、場所を選ばずに仕事ができるテレワークの増加によって、会社のネットワーク内と外を行き来するユーザーや機器が増加し、境界線が曖昧になってきているのです。従来のように、ネットワークの境界線上にだけ防護壁を築くやり方だけでは、巧妙化するサイバー攻撃から大切な情報資産を完全に守ることが難しくなってきています。 例えば、悪意のある第三者が、正規の利用者を装って会社のネットワークに侵入し、重要な情報を盗み出すといった攻撃も考えられます。また、テレワークで利用する個人のパソコンやスマートフォンがウイルスに感染し、それを通じて会社のネットワークに侵入される可能性もあります。このように、境界線が曖昧になった現代においては、従来の境界防御に加えて、ユーザーや機器を問わず、あらゆるアクセスに対して認証やアクセス権の確認を行う「ゼロトラスト」といった新しいセキュリティ対策の導入が不可欠となってきています。
ネットワークセキュリティ

NAT:インターネット接続を支える技術

- NATの概要ネットワークアドレス変換(NAT)は、異なるネットワーク間、特に家庭や企業のプライベートネットワークと広大なインターネットとの間で、IPアドレスを変換する技術です。インターネット上の各端末は、世界中で重複しない固有のIPアドレスで識別される必要があります。しかし、世界中でインターネット利用者が増加する一方で、このIPアドレスを管理するIPv4アドレスは枯渇の危機に瀕しています。 NATはこの問題に対処するため、プライベートネットワーク内の端末に、インターネット上では使用されないプライベートIPアドレスを割り当てます。そして、これらの端末がインターネットにアクセスする際に、NAT機能を持つルータがプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換します。グローバルIPアドレスは、インターネット上で一意に割り当てられたアドレスです。 このように、NATは限られた数のグローバルIPアドレスを複数の端末で共有することを可能にするため、貴重なIPアドレス資源の節約に貢献しています。また、NATは外部からプライベートネットワーク内の端末への直接アクセスを制限するため、セキュリティの向上にも役立ちます。私たちが普段何気なくインターネットを利用できる裏側には、このようにNATが重要な役割を果たしているのです。
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NFV入門:ネットワークの仮想化技術

- NFVとはNFVは「Network Functions Virtualization」の略で、日本語では「ネットワーク機能仮想化」と表します。これは、従来は専用の物理的な機器で実現していたルーターやファイアウォール、ロードバランサーといったネットワーク機能を、ソフトウェアとして仮想化し、汎用サーバー上で動作させる技術です。従来のネットワーク構築では、それぞれの機能を実現するために専用のハードウェアが必要でした。例えば、ファイアウォール機能のためにはファイアウォール装置を、ロードバランサー機能のためにはロードバランサー装置を別々に用意する必要がありました。しかし、NFVを用いることで、これらの機能をソフトウェアとして仮想化し、汎用サーバー上で動作させることができます。これにより、ハードウェアの制約から解放され、柔軟かつ迅速にネットワークを構築・変更することが可能になります。また、ハードウェアの調達・設置・運用コストを削減できるだけでなく、消費電力や設置スペースの削減にもつながります。NFVは、今後ますます普及が進んでいくと考えられており、次世代のネットワーク構築において重要な役割を果たしていくことが期待されています。
ネットワークセキュリティ

進化する企業防衛!次世代ファイアウォールの基礎

近年、企業を狙った悪意のある攻撃はますます巧妙化しており、従来の防御策だけでは安全性を保つことが難しくなってきています。従来型の防御システムは、主に接続元の情報や接続先の情報を見て通信の許可・不許可を決めていました。しかし、最近の攻撃は、一見安全な通信に見せかけて侵入を試みたり、従来の防御システムでは識別できないような方法で攻撃を仕掛けてきたりするなど、複雑化しています。 こうした状況に対応するため、従来型の防御システムの機能に加え、新たな防御機能を備えた「次世代ファイアウォール」が登場しました。次世代ファイアウォールは、通信内容を詳細に分析することで、悪意のある通信を特定し、遮断することができます。具体的には、アプリケーションの種類や通信内容に基づいて、不正な通信を検知する機能や、悪意のあるプログラムの侵入を防ぐ機能などを備えています。 これらの機能により、次世代ファイアウォールは、従来型の防御システムでは防ぐことが難しかった攻撃から企業を守る、強力な防御壁として機能します。企業は、次世代ファイアウォールを導入することで、変化し続ける脅威から重要な情報資産を守り、安全な事業継続を実現することができるのです。
ネットワークセキュリティ

インターネットの住所録:DNSとその役割

私たちが日頃インターネットを利用する際に、ウェブサイトを閲覧するために、ブラウザのアドレスバーに入力する文字列がありますね。例えば、「psc-inc.co.jp」のようなものです。この「psc-inc.co.jp」をドメイン名と呼びます。これは人間にとって理解しやすいように、ウェブサイトの名前や所属を表す文字列で表現されています。 しかし、実際には、インターネットに接続されたコンピュータ同士が情報をやり取りする際には、このドメイン名ではなく、IPアドレスと呼ばれるものが使われています。IPアドレスは、「192.168.0.1」のように、数字とドット(.)で構成されたものです。 なぜドメイン名ではなく、IPアドレスが使われているのでしょうか?それは、コンピュータにとって、人間が理解しやすい文字列よりも、数字で構成された情報の方が処理しやすいからです。インターネット上では、膨大な数のコンピュータが複雑な情報をやり取りしています。そのため、コンピュータが情報を迅速かつ正確に処理するためには、IPアドレスのようなシンプルな形式である必要があるのです。 このように、インターネット上では、人間が利用しやすいドメイン名と、コンピュータが処理しやすいIPアドレスの両方が重要な役割を担っています。そして、この2つを結びつける仕組みがあることで、私たちは快適にインターネットを利用できているのです。
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現代社会の基盤、ネットワーク – NWとは?

- ネットワークの略語、NW NWとは、「網」のように繋がったものを意味する「ネットワーク」の略語で、IT業界では、コンピュータ同士が繋がって情報をやり取りする仕組みを指す言葉として広く使われています。 では、コンピュータネットワークとは、具体的にどのようなものでしょうか? 私たちの身近な例では、インターネットが挙げられます。インターネットは、世界中のコンピュータが互いに接続された巨大なネットワークです。このネットワークを通じて、私たちは世界中の人とコミュニケーションを取ったり、情報を検索したり、買い物をしたりすることができます。 企業内にも、コンピュータネットワークは広く普及しています。社内のパソコンやサーバー、プリンターなどを繋ぐことで、社員が情報を共有したり、業務を効率化したりすることが可能になります。 このように、NWは現代社会において欠かせない技術となっています。
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ネットワーク:コンピュータをつなぐ技術とその広がり

複数のコンピュータを繋ぐ技術は、コンピュータネットワークと呼ばれ、現代社会において欠かせないものとなっています。これは、データ通信ケーブルや無線通信といった技術を用いることで、コンピュータ同士が情報をやり取りしたり、互いの資源を使えるようにする仕組みです。 コンピュータネットワークの最も大きな利点は、距離に関係なくコンピュータ同士を繋げられることです。これにより、遠く離れた場所にいる人同士でも簡単に連絡を取ったり、情報を共有したりすることが可能になりました。 例えば、企業では、コンピュータネットワークを通じて、異なる部署や支社間でリアルタイムに情報を共有し、連携して業務を進めることができます。また、個人の間でも、電子メールやソーシャルメディアを通じて、遠くに住む家族や友人と連絡を取り合ったり、情報を共有したりすることが日常的に行われています。 このように、コンピュータネットワークは、現代社会におけるコミュニケーションや情報共有の基盤となる重要な技術であり、私たちの生活や仕事に欠かせないものとなっています。