RTM Locker:標的を絞った巧妙なランサムウェア
- ランサムウェア「RTM Locker」とはランサムウェア「RTM Locker」、または「ReadTheManualRTMLocker」と呼ばれるものは、2023年に初めて確認された比較的新しい脅威です。この悪意のあるプログラムは、従来のランサムウェアと同様に、感染したコンピュータに保存されているファイルに目を付けます。RTM Lockerは、標的となるファイルを暗号化し、その解読に必要な鍵を人質にします。そして、ファイルを取り戻したければ身代金を支払うようにと、被害者に要求します。RTM Lockerで特に注意すべき点は、RaaS(サービスとしてのランサムウェア)という形態で提供されていることです。これは、開発者が自ら攻撃を行うのではなく、他の悪意のある利用者にライセンスを販売するビジネスモデルです。つまり、技術的な知識や能力が低い犯罪者でも、RTM Lockerを利用することで容易にランサムウェア攻撃を実行できてしまうのです。このようなRaaSの出現は、サイバー犯罪の増加に大きく貢献していると考えられており、セキュリティ対策の重要性を改めて認識させるものとなっています。