マルバタイジング

マルウェア対策

巧妙化するネットの罠:マルバタイズメントの脅威

- マルバタイズメントとは インターネット上で表示される広告の中には、一見普通の広告と見分けがつかないほど巧妙に作られた悪意のある広告が存在します。これが、マルバタイズメントと呼ばれるものです。 マルバタイズメントは、「悪意のあるソフトウェア(マルウェア)」と「広告(アドバタイズメント)」を組み合わせた言葉であり、その名の通り、広告を装って利用者を騙し、ウイルス感染や個人情報漏洩などの被害を引き起こすことを目的としています。 これらの悪意のある広告は、セキュリティ対策ソフトをすり抜けてしまう可能性もあり、クリックするだけで端末にウイルスが感染したり、偽のウェブサイトに誘導されて個人情報を入力させさせられたりするなど、深刻な被害に遭う危険性があります。 マルバタイズメントは、Webサイトの広告枠に紛れて表示されるだけでなく、メールやSNSメッセージを通じて拡散される場合もあります。そのため、インターネット利用者は常に注意深く、怪しい広告はクリックしないようにするなど、自衛策を講じることが重要です。
マルウェア対策

RIG Exploit Kit:Webの脅威

- RIG エクスプロイトキットとは RIG エクスプロイトキット(RIGEK)は、まるでインターネット上に仕掛けられた罠のようなものです。2014年に初めて確認されて以来、サイバー犯罪者によって広く利用され、多くの利用者を危険にさらしてきました。 RIG エクスプロイトキットは、Webサイトの脆弱性を悪用し、訪れた人の知らないうちにマルウェアに感染させます。 例えば、セキュリティ対策が不十分なWebサイトがあるとします。RIGEKは、そのサイトに侵入し、罠となるコードを埋め込みます。そして、何も知らない利用者がそのWebサイトを訪れると、罠が発動します。 利用者のWebブラウザに潜む脆弱性を突いて、RIGEKは攻撃を仕掛けます。まるで、鍵のかかっていないドアから侵入するように、マルウェアを送り込むのです。このマルウェアは、利用者の情報を盗み出したり、コンピュータを遠隔操作したりと、様々な悪事を働く可能性があります。 RIG エクスプロイトキットは、サイバー犯罪者にとって、いわば「悪意のある便利屋」のようなものです。 技術的な知識がなくても、RIGEKを利用すれば、簡単に攻撃を仕掛けることができるからです。そのため、RIGEKは世界中で猛威を振るっており、セキュリティ対策の重要性を改めて認識させてくれます。
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進化する脅威:DarkGateマルウェアの全貌

- サービスとしてのマルウェアDarkGateとは近年、サイバー攻撃の手法は巧妙化し、その脅威は増加の一途を辿っています。 そんな中、「DarkGate」と呼ばれるマルウェアがサイバー犯罪の世界で注目を集めています。DarkGateの最大の特徴は、従来のマルウェアのように単体で販売されるのではなく、「サービスとしてのマルウェア(MaaS)」という形態で提供されている点にあります。従来のマルウェアは、攻撃者が自ら入手し、対象のシステムに侵入させる必要がありました。しかし、MaaSであるDarkGateは、開発者が提供するプラットフォームを通じて、必要な機能を必要な時に利用することができます。例えるなら、必要な時に必要なだけ機能をレンタルできる、いわば「マルウェアのサブスクリプションサービス」のようなものです。DarkGateの利用者は、高度なプログラミング技術やセキュリティの専門知識が無くても、プラットフォーム上で提供される多様な機能を組み合わせることで、容易にサイバー攻撃を実行することが可能になります。これは、これまでサイバー攻撃とは無縁だった層にも攻撃の門戸を開放してしまうことを意味し、結果としてサイバー攻撃の増加や手口の巧妙化に繋がることが懸念されています。DarkGateの台頭は、サイバーセキュリティ対策において、従来の防御策に加えて、MaaSという新たな脅威への対策が急務であることを示唆しています。