仮想通貨

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見えない脅威:クリップボードハイジャッカーにご用心

インターネットの広がりによって、私たちは日々、たくさんの情報をデジタルでやり取りするようになりました。ウェブサイトの住所を写して مرورソフトに入力したり、大切な文章を別の場所に移動させたりと、写して貼り付ける機能は、今では無くてはならないものとなっています。 しかし、とても便利な反面、この機能には、気づきにくい危険が潜んでいることを知っていますか?それが、今回ご紹介する「クリップボードハイジャッカー」です。 クリップボードハイジャッカーとは、パソコンに仕込まれた悪意のあるプログラムのことで、ユーザーがコピー&ペースト機能を使う瞬間を狙ってきます。例えば、あなたがインターネットバンキングの口座番号をコピーしたとします。すると、この悪質なプログラムは、元の口座番号をこっそり書き換えてしまうのです。何も知らずに貼り付けボタンを押すと、全く別の口座に送金してしまうことになりかねません。 また、クリップボードハイジャッカーは、口座番号だけでなく、パスワードやクレジットカード情報など、あらゆる情報を盗み見ることができるため、その危険性は計り知れません。インターネットを利用する上で、コピー&ペーストは日常的な動作であるがゆえに、私たちは知らず知らずのうちに危険にさらされている可能性があるのです。
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危険なマルウェア「クリッパー」にご用心

- クリッパーとはクリッパー・マルウェアは、パソコンやスマートフォンに侵入し、利用者がコピー&ペーストに使うクリップボードの情報を盗み出す悪意のあるプログラムです。クリップボードは、ウェブサイトのアドレスや文章の一部などを一時的に保管しておく機能で、コピー操作を行うと情報がクリップボードに保存されます。例えば、ウェブサイトのアドレスをコピーして、別の場所へ貼り付けたり、文章の一部をコピーして、別の文書に貼り付けたりする際に利用されます。クリッパー・マルウェアはこの仕組みを悪用し、クリップボードに保存された情報を密かに盗み見ています。利用者がIDやパスワード、クレジットカード番号などをコピーすると、その情報がクリッパー・マルウェアによって盗み取られてしまう可能性があります。クリッパー・マルウェアから身を守るためには、セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことが重要です。また、不審なウェブサイトへのアクセスを避けたり、身に覚えのないメールに記載されたリンクをクリックしたりしないなど、日頃から情報セキュリティ対策を心がけることが大切です。
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Axie Infinity:NFTゲームの光と影

- NFTゲームの代表格 「アクシー・インフィニティ」は、ベトナムのゲーム開発会社スカイメイビスが作り出した、NFT(代替不可能なデジタル資産)を基盤としたオンラインゲームです。 プレイヤーは、アクシーと呼ばれる個性豊かなモンスターを育て、他のプレイヤーと対戦したり、力を合わせて冒険に出かけたりすることができます。 このゲームの最も注目すべき点は、ゲーム内で手に入るアイテムやキャラクターがNFTとして売買できることです。プレイヤーはゲームを楽しむことで報酬を獲得できるだけでなく、NFTを売買することで利益を得ることも可能です。 この「遊んで稼ぐ」ことができる仕組みは、世界中で大きな話題となりました。 アクシー・インフィニティは、NFTゲームの可能性を世界に示し、多くの人々に新しい収益の形を提供しました。 しかし、ゲームの成功は、投機的な目的での参加者を増やす結果にもつながりました。ゲーム内通貨の価値変動や、新規参入者の減少など、課題も浮き彫りになっています。 アクシー・インフィニティは、NFTゲームの進化における重要な一歩であると同時に、その未来を考える上での課題も提示しています。 今後のNFTゲームは、持続可能な経済圏の構築や、ゲームとしての面白さの追求など、さらなる進化が求められています。
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仮想通貨の採掘: クリプトマイニングとは

私たちが日々使っている円やドルといったお金は、国がその価値を保証している法定通貨です。一方、近年話題となっている仮想通貨は、国ではなくブロックチェーンと呼ばれる特別な技術によって管理されています。この仮想通貨を新しく作り出し、世の中に流通させる仕組みを「採掘」、英語で「マイニング」と呼びます。 マイニングは、例えるなら金鉱で金を探し出す作業に似ています。金鉱脈を見つけ出すためには、広大な土地を掘削する必要がありますが、仮想通貨の世界では、この金鉱脈に相当するのが複雑な計算問題です。世界中の多くの人が、まるで宝探しのように、コンピュータを使ってこの問題を解き、一番早く答えを導き出した人に報酬として仮想通貨が与えられます。 この競争は非常に激しく、高性能なコンピュータを大量に用意し、膨大な電力を消費することが求められます。そのため、近年では、環境問題やエネルギー消費の観点から、マイニングの在り方について様々な議論が巻き起こっています。
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見えない脅威:クリプトクリッピングとは?

近年、革新的な技術として注目を集める仮想通貨は、投資対象としても高い人気を誇っています。しかし、その裏では、仮想通貨を狙った悪質なサイバー攻撃が後を絶ちません。中でも、「クリプトクリッピング」と呼ばれる巧妙な攻撃手法は、大きな脅威として認識されています。 クリプトクリッピングは、ユーザーの隙を突いて仮想通貨の送金先を書き換えてしまう攻撃です。例えば、あなたが仮想通貨取引所の口座にログインする際に、本物そっくりの偽のログイン画面が表示されることがあります。そして、何も疑わずにIDやパスワードを入力してしまうと、その情報は攻撃者の手に渡り、あなたの口座に不正にアクセスされてしまうのです。この攻撃の恐ろしい点は、ユーザーが攻撃を受けていることに全く気付かないまま、知らず知らずに仮想通貨を盗まれてしまうことです。送金先が書き換えられているだけで、一見すると通常の取引と変わらないため、被害に遭っていることに気づくのは非常に困難です。 このような巧妙な攻撃から身を守るためには、仮想通貨に関するセキュリティ対策を強化することが重要です。信頼できるセキュリティソフトを導入したり、取引所の二段階認証を必ず設定したりするなど、基本的な対策を徹底しましょう。また、最新の攻撃手口に関する情報収集も欠かさず行い、常に警戒心を高く持つことが大切です。
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知らないうちに仮想通貨を採掘?クリプトジャッキングの脅威

- クリプトジャッキングとは 近年、インターネット上で金銭を盗み出すサイバー攻撃が増加していますが、その中でも「クリプトジャッキング」と呼ばれるものが注目されています。これは、皆さんが普段使っているパソコンやスマートフォンなどを、知らない間に仮想通貨の「マイニング」に悪用する攻撃です。 仮想通貨は、インターネット上でやり取りできるデジタル通貨の一種です。この仮想通貨は、複雑な計算処理をコンピューターにさせることで、その報酬として得られます。この報酬を得るための作業を「マイニング」と呼びます。クリプトジャッキングでは、攻撃者は皆さんのデバイスをこのマイニング作業に勝手に利用し、本来得られるはずの報酬を不正に得ているのです。 クリプトジャッキングの厄介な点は、気づかずに被害に遭っているケースが多いということです。攻撃者は、巧妙な手口で皆さんのデバイスに特殊なプログラムを仕込みます。このプログラムは、一見すると普通のファイルやウェブサイトのように見えるため、うっかりクリックしたり、アクセスしたりしてしまう可能性があります。そして、プログラムが仕込まれてしまうと、皆さんのデバイスは知らないうちに仮想通貨のマイニングに利用され、処理能力が低下したり、バッテリーの消耗が激しくなったりするなどの影響が出ることがあります。
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ブロックチェーンの橋渡し役:ブリッジとは?

- ブロックチェーン・ブリッジの概要ブロックチェーン技術の普及に伴い、様々なブロックチェーンネットワークが誕生しました。しかし、これらのネットワークはそれぞれ独立して稼働しているため、異なるブロックチェーン間で価値や情報を直接移動させることはできません。これを解決するのが、異なるブロックチェーンを繋ぐ架け橋となる「ブロックチェーン・ブリッジ」です。ブロックチェーン・ブリッジは、異なるブロックチェーンネットワーク間での資産や情報のやり取りを可能にする技術です。異なる通貨や規格を持つブロックチェーン同士を橋渡しすることで、相互運用性を高めることができます。例えば、ビットコインのブロックチェーンとイーサリアムのブロックチェーン間で資産を移動したい場合、ブロックチェーン・ブリッジを利用することで実現できます。ブロックチェーン・ブリッジは、特定の資産を預かり、別のブロックチェーン上で同等の価値を持つ資産を発行する仕組みで動作します。例えば、ビットコインをブリッジに預けると、イーサリアムのブロックチェーン上で同価値のトークンが発行され、利用者はそのトークンを使ってイーサリアムのエコシステムに参加できます。ブロックチェーン・ブリッジの登場により、異なるブロックチェーンの連携が促進され、より広範なサービスやアプリケーションの開発が可能になります。これは、ブロックチェーン技術の更なる発展と普及に大きく貢献するものと期待されています。
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仮想通貨の匿名化技術:ミキシングサービスとは?

仮想通貨の取引は、ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いて記録され、誰でもその内容を確認することができます。これは透明性の高いシステムである一方で、取引の追跡を容易にするという側面も持ち合わせています。そこで登場したのが、仮想通貨ミキシングサービスです。 仮想通貨ミキシングサービスは、複数の利用者から仮想通貨を集め、それらを混ぜ合わせることで、資金の流れを複雑化します。その後、混ぜ合わせた仮想通貨は、元の額と同じ量だけ、それぞれの利用者に再び送金されます。この過程を経ることで、誰が誰にいくら送金したのかという関係性を曖昧にすることが可能となります。ミキシングサービスを利用することで、取引のプライバシー保護を強化できるため、近年注目を集めています。 しかし、その一方で、仮想通貨ミキシングサービスは、マネーロンダリングや違法な資金移動といった犯罪行為に悪用される可能性も孕んでいます。そのため、利用する際には、サービスの信頼性や合法性を慎重に見極める必要があります。また、各国の法律や規制によって、ミキシングサービスの利用が制限される場合もあるため、注意が必要です。
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AZORult:脅威の情報窃取マルウェア

- AZORultとはAZORult(別名PuffStealer,Ruzalto)は、近年、情報セキュリティの関係者の間でよく知られるようになった、悪意のあるソフトウェアです。このソフトウェアは、感染したコンピュータから、パスワードやクレジットカード情報などの重要な情報を盗み出すことを得意としています。このようなソフトウェアは、「インフォスティーラー」と呼ばれ、お金を目的としたサイバー犯罪によく利用されています。AZORultは、その危険性の高さから、セキュリティ対策ソフトを開発している企業からも注目されています。そのため、セキュリティ対策ソフトに搭載されているウイルス検知機能によって、AZORultが検出されると、「Trojan.PWS.AZORult」といった名前で表示されます。AZORultは、感染したコンピュータを不正に操作する機能も備えています。この機能を悪用されると、サイバー犯罪者は、感染したコンピュータを遠隔操作して、情報を盗み出すだけでなく、他の犯罪に利用することも可能になります。AZORultから身を守るためには、コンピュータのセキュリティ対策ソフトを常に最新の状態に保つこと、不審なメールやウェブサイトを開かないこと、信頼できないソフトウェアをインストールしないことなどが重要です。
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仮想通貨を守る!ウォレットの基礎知識

仮想通貨を保有する上で、「ウォレット」はなくてはならないものです。例えるなら、私たちが普段利用する銀行口座のような役割を果たします。仮想通貨は「ブロックチェーン」と呼ばれる技術で管理されていますが、ウォレットはこのブロックチェーンにアクセスするための重要な鍵を保管する役割を担っています。 この鍵は、「公開鍵」と「秘密鍵」という2種類の鍵で構成されており、それぞれが重要な役割を持っています。 「公開鍵」は、いわばあなたの口座番号のようなものです。他の人から仮想通貨を受け取る際に、この公開鍵を相手に教えます。誰でも知ることができる情報ですが、公開鍵からあなたの個人情報が特定されることはありませんので、安心して利用できます。 一方、「秘密鍵」は、あなたの口座にアクセスするためのパスワードのようなものです。この秘密鍵は、あなただけが知っていなければなりません。もしも秘密鍵を他人に知られてしまうと、あなたのウォレットに保管されている仮想通貨が盗まれてしまう可能性があります。 このように、ウォレットは仮想通貨を安全に管理するために非常に重要な役割を担っています。仮想通貨の利用を検討する際には、ウォレットの種類や特徴を理解し、適切なものを選択することが大切です。
暗号技術

イーサリアムとは?仕組みと特徴を解説

- イーサリアムの概要イーサリアムは、ビットコインに次ぐ規模を持つ、ブロックチェーン技術を基盤とした革新的なプラットフォームです。その価値はビットコインに次いで高く、世界中で注目を集めています。従来のインターネットシステムとは一線を画す、分散型アプリケーション(DApps)と呼ばれる新たなアプリケーションや、契約を自動化するプログラムであるスマートコントラクトの実行環境を提供している点が、イーサリアム最大の特徴です。従来のクライアント・サーバー型のシステムでは、情報管理や処理を特定の中央機関に依存していました。しかし、イーサリアムは特定の管理者を必要としない分散型システムを採用しています。この革新的な仕組みによって、高い透明性と安全性が確保され、データの改ざんや不正アクセスを極めて困難にすることが可能となりました。イーサリアムは、単なる仮想通貨の枠を超え、新たなインターネットの基盤となる可能性を秘めています。分散化された信頼性の高いシステムは、金融、医療、サプライチェーンなど、様々な分野での活用が期待されています。世界中の開発者や企業が注目するイーサリアムは、今後ますますの発展と普及が予想されます。
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アドレスポイズニング:仮想通貨の新たな脅威

- アドレスポイズニングとは 仮想通貨の世界で取引を行う際、私たちは自分の資産を安全にやり取りするために、複雑な文字列で表される「アドレス」を利用しています。このアドレスは、いわば銀行口座番号のようなもので、送金先を指定する上で非常に重要な役割を担っています。 しかし、この重要なアドレスを不正に操作し、利用者を欺いて資産を盗み取ろうとする悪質な行為が存在します。それが「アドレスポイズニング」と呼ばれる攻撃手法です。 アドレスポイズニングは、攻撃者が、正規のアドレスと酷似したアドレスを巧妙に作成し、利用者がその偽のアドレスに資産を送金するように仕向けます。例えば、正規のアドレスのほんの数文字だけを変更したり、紛らわしい文字列を紛れ込ませたりすることで、一見しただけでは偽物と見分けがつかないように偽装します。 近年、仮想通貨の普及に伴い、このアドレスポイズニングによる被害が急増しています。仮想通貨は一度送金してしまうと取り戻すことが非常に困難なため、アドレスポイズニングは利用者にとって大きな脅威となっています。 仮想通貨取引を行う際には、アドレスポイズニングの危険性を十分に認識し、送金先のアドレスを細心の注意を払って確認することが重要です。また、セキュリティ対策ソフトを導入したり、ハードウェアウォレットを使用したりするなど、自身の資産を守るための対策を講じることが大切です。
組織・期間

Gate.io:知っておきたいセキュリティリスク

- Gate.ioとはGate.ioは、2013年から運営されている、歴史のある仮想通貨取引所です。中国を拠点としており、世界中の多くの利用者にサービスを提供しています。Gate.ioは、多様な仮想通貨を取り扱っている点が大きな特徴です。主要な仮想通貨はもちろんのこと、知名度の低い仮想通貨も数多く扱っているため、投資の幅を広げたいと考えている方にとって魅力的な選択肢となりえます。Gate.ioでは、現物取引やレバレッジ取引など、様々な取引方法を選ぶことができます。現物取引とは、実際に仮想通貨を売買する取引方法で、初心者の方でも比較的始めやすい取引方法です。一方、レバレッジ取引は、証拠金を預け入れることで、預け入れた金額以上の取引を行うことができる方法です。ハイリスク・ハイリターンな投資をしたいという方に向いています。また、Gate.ioはNFT関連サービスにも力を入れています。NFTとは、デジタルデータの所有権を証明する技術のことで、近年注目を集めています。Gate.ioでは、NFTの売買ができるマーケットプレイスが用意されているほか、NFTに関連した様々なサービスが提供されています。Gate.ioは、日本語に対応したウェブサイトやカスタマーサポートも用意されているため、日本語話者にとって利用しやすい取引所と言えるでしょう。しかし、利用する際には、セキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。二段階認証の設定や、信頼できるセキュリティソフトの導入など、自身でできる対策をしっかりと行いましょう。
暗号技術

プライバシー重視型仮想通貨Moneroの光と影

- MoneroとはMoneroは、インターネット上でやり取りできる仮想通貨の一種です。銀行のような中央機関を通さずに、個人間で直接価値のやり取りができるという点で、従来の通貨とは異なります。Moneroの基盤技術であるブロックチェーンは、取引記録を暗号化して複数のコンピュータに分散して保存する技術です。この仕組みにより、Moneroは特定の管理者や発行元を持たない、分散型のシステムとして成り立っています。Monero最大の特徴は、その高い匿名性です。ビットコインなど多くの仮想通貨では、取引履歴が公開 ledgerと呼ばれる台帳に記録され、誰でも閲覧することが可能です。そのため、取引当事者のアドレスを分析すれば、個人を特定できる可能性があります。しかし、Moneroではリング署名やステルスアドレスなどの特殊な技術を用いることで、取引情報を誰にも追跡できないように秘匿化しています。送金者、受取人、送金額は完全に秘匿され、外部からはただのランダムな文字列にしか見えません。Moneroは、プライバシー保護の観点から注目を集めている仮想通貨です。その匿名性の高さから、違法取引など犯罪に悪用される可能性も懸念されていますが、一方で、プライバシー保護を重視するユーザーや、金融取引の秘密を厳守したい企業などから支持を得ています。
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企業アカウント乗っ取りで暗躍する「DaaS」の脅威

近年、投資対象として注目を集める仮想通貨ですが、その人気に乗じて、仮想通貨を標的としたサイバー犯罪も増加の一途を辿っています。中でも、DaaS(サービスとしての不正送金ツール)と呼ばれる新たな手口が、大きな脅威として深刻化しています。 DaaSは、まるで商品やサービスのように、犯罪者集団が、フィッシングサイトの構築と悪質なプログラムをセットにして販売しているという特徴があります。 具体的には、まず、DaaSを利用する攻撃者は、本物そっくりの偽の仮想通貨取引所のウェブサイトや、電子メールを作成します。そして、利用者をだまして偽サイトにアクセスさせたり、偽メールに記載されたURLをクリックさせたりします。 利用者が偽サイトでIDやパスワードを入力したり、偽メールのURLをクリックしてしまうと、悪質なプログラムが密かに端末にインストールされてしまいます。このプログラムは、利用者の情報を盗み取ったり、仮想通貨ウォレットに不正にアクセスしたりする機能を持っています。 DaaSは、専門的な知識や技術を持たない犯罪者でも簡単に利用できるため、仮想通貨を狙った犯罪の増加に拍車をかけています。 仮想通貨の利用者は、このような手口に騙されないように、常に警戒を怠らず、セキュリティ対策を徹底することが重要です。
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犯罪収益隠蔽に使われる「トルネードキャッシュ」とは

仮想通貨取引は、ブロックチェーンと呼ばれる技術を用いて記録されており、取引の透明性が高いという特徴があります。しかし、この透明性ゆえに、取引のプライバシーが課題となる場合があります。仮想通貨イーサリアムを用いた取引において、その記録を隠蔽し、匿名性を高める技術として「トルネードキャッシュ」が知られています。 トルネードキャッシュは、複数の取引を複雑に組み合わせることで、資金の出所と行き先を判別困難にする技術です。具体的には、利用者は、トルネードキャッシュに一定量のイーサリアムを送金します。この際、送金元と送金先のアドレスの関係は、トルネードキャッシュ内で複雑に交差され、追跡が困難になります。そして、利用者は、自分が指定した別のアドレスに、トルネードキャッシュからイーサリアムを受け取ることができます。この一連の過程を通じて、外部からは、どのイーサリアムが誰から誰に送金されたのか分からなくなります。 このように、トルネードキャッシュは、仮想通貨取引の匿名性を高め、プライバシー保護に貢献する技術として、注目を集めていました。しかし、その一方で、犯罪に悪用される可能性も懸念されています。例えば、犯罪によって得られた資金を洗浄する目的で、トルネードキャッシュが利用される可能性も考えられます。そのため、トルネードキャッシュの利用については、プライバシー保護と犯罪対策のバランスをどのように取るのかが、重要な課題となっています。
マルウェア対策

暗号資産窃盗の罠!ドレイナーにご用心

近年、投資先として注目を集める暗号資産ですが、その人気を裏付けるように、窃盗の手口も巧妙化しています。中でも、"ドレイナー"と呼ばれる悪質なプログラムを用いた犯罪が急増しており、大きな問題となっています。 ドレイナーは、利用者を欺いて暗号資産を盗み出すための、言わば罠のようなものです。具体的には、正規の取引サイトやアプリになりすました偽のウェブサイトやアプリを介して、利用者のコンピュータやスマートフォンに侵入します。そして、利用者が偽サイトで暗号資産の送金を行うと、その瞬間にドレイナーが送金先を書き換え、盗み出すのです。 このドレイナーの特徴は、その巧妙さにあります。一見しただけでは正規のサイトやアプリと見分けがつかず、セキュリティ対策ソフトでも検知が難しい場合があるため、高度な注意が必要です。暗号資産取引を行う際は、必ず公式のウェブサイトやアプリを利用すること、また、不審なリンクをクリックしたり、身に覚えのないアプリをダウンロードしたりしないように心がけましょう。