総務省

セキュリティを高める

安心できるIoT社会の実現に向けて:IoTセキュリティガイドラインの概要

近年、身の回りの様々な「もの」がインターネットに接続される時代となっています。冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの家電製品はもちろんのこと、自動車や工場の生産設備までがインターネットにつながることで、私たちの生活はより便利で豊かなものへと変化していく可能性を秘めています。 このような、あらゆる「もの」がインターネットに接続される仕組みは「モノのインターネット」と呼ばれ、近年急速に普及が進んでいます。これは、日本語では「物のインターネット」と表現され、一般的にはアルファベットの頭文字を取って「IoT」と略されることが多くあります。 IoTは、私たちの生活に様々な恩恵をもたらすことが期待されています。例えば、外出先からスマートフォンで自宅の家電製品を操作したり、センサーで収集したデータをもとに工場の生産性を向上させたりすることが可能となります。 しかし、その一方で、IoTの普及はセキュリティ上のリスクを高めるという側面も持ち合わせています。従来のインターネットに接続されたパソコンやスマートフォンと比較して、IoT機器はセキュリティ対策が十分でない場合が多く、サイバー攻撃の標的となる危険性が高まります。 そこで、IoT機器やシステムを安全に利用するためには、セキュリティに関する適切な対策を講じることが重要となります。そのため、今回は「IoTセキュリティガイドライン」と題して、IoT機器を安全に利用するための指針について詳しく解説していきます。
情報漏洩対策

安全なテレワーク導入の羅針盤:総務省ガイドライン活用術

近年、働き方改革や新型コロナウイルスの流行をきっかけに、多くの企業でテレワークが急速に普及しました。場所や時間に縛られずに働けるという柔軟性の高さは魅力ですが、従来のオフィス勤務と比較して、セキュリティ面での不安要素が増加している点は見過ごせません。 オフィス外、特に自宅などでは、社内ネットワークのような強固なセキュリティ対策が施されていないケースが多く、悪意を持った第三者によるサイバー攻撃の的とされやすくなります。セキュリティレベルの低い家庭用Wi-Fiルーターの使用や、OSやソフトウェアの更新不足などが原因で、企業の機密情報が盗み取られる危険性も高まります。 また、カフェなどの公共の場で提供されている無料Wi-Fiの利用や、個人所有の端末を業務に使用するなど、セキュリティリスクを伴う行動が安易に許容されてしまう傾向も、大きな問題と言えるでしょう。これらの行動は、悪意のある第三者による通信内容の盗聴や、端末へのウイルス感染のリスクを高め、企業全体のセキュリティを脅かす可能性があります。 企業は、テレワークにおけるセキュリティリスクの高まりを深刻に受け止め、従業員へのセキュリティ意識向上のための教育や、安全なテレワーク環境の整備など、適切な対策を講じる必要があります。