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攻撃方法について知る

アドレスポイズニング:仮想通貨の新たな脅威

- アドレスポイズニングとは 仮想通貨の世界で取引を行う際、私たちは自分の資産を安全にやり取りするために、複雑な文字列で表される「アドレス」を利用しています。このアドレスは、いわば銀行口座番号のようなもので、送金先を指定する上で非常に重要な役割を担っています。 しかし、この重要なアドレスを不正に操作し、利用者を欺いて資産を盗み取ろうとする悪質な行為が存在します。それが「アドレスポイズニング」と呼ばれる攻撃手法です。 アドレスポイズニングは、攻撃者が、正規のアドレスと酷似したアドレスを巧妙に作成し、利用者がその偽のアドレスに資産を送金するように仕向けます。例えば、正規のアドレスのほんの数文字だけを変更したり、紛らわしい文字列を紛れ込ませたりすることで、一見しただけでは偽物と見分けがつかないように偽装します。 近年、仮想通貨の普及に伴い、このアドレスポイズニングによる被害が急増しています。仮想通貨は一度送金してしまうと取り戻すことが非常に困難なため、アドレスポイズニングは利用者にとって大きな脅威となっています。 仮想通貨取引を行う際には、アドレスポイズニングの危険性を十分に認識し、送金先のアドレスを細心の注意を払って確認することが重要です。また、セキュリティ対策ソフトを導入したり、ハードウェアウォレットを使用したりするなど、自身の資産を守るための対策を講じることが大切です。
ネットワークセキュリティ

ネットワーク監視の要:アノマリー検知とは?

- 異常状態を発見する「アノマリー」とはアノマリーとは、平たく言えば「いつもと違う」状態のことです。普段通りの状態から逸脱した、異常や例外とも言えるでしょう。 例えば、毎日決まった時間に会社に出勤している人がいるとします。ある日、その人が真夜中に会社に現れたら、それは「いつもと違う」状態、つまりアノマリーと判断できます。 コンピューターネットワークの世界では、この「いつもと違う」通信パターンを分析することで、不正アクセスやサイバー攻撃の兆候をいち早く発見することができます。 例えば、通常は社内ネットワークからのみアクセスされるサーバーに、外部から不審なアクセスがあった場合、それはアノマリーとして検知されます。 アノマリー検知は、従来型のセキュリティ対策である、既知の攻撃パターンと照合して threats を検知する「シグネチャベース」の防御では対応しきれない、未知の攻撃や内部犯行などを発見する有効な手段として期待されています。
マルウェア対策

無料ソフトの落とし穴?アドウェアの危険性

- 広告表示型ソフトウェアについて 広告表示型ソフトウェアとは、無料のソフトウェアやサービスを利用する代わりに、広告が表示される仕組みのことです。この仕組みのおかげで、私たちは費用を負担することなく様々なソフトウェアやサービスを利用することができます。 しかし、その一方で、広告表示によって本来の作業が中断されたり、画面が見づらくなったりするなど、利用者に負担がかかる可能性も孕んでいます。 広告表示型ソフトウェアを提供する企業は、表示される広告の量や表示頻度を調整することで、利用者と企業の双方にとってバランスの取れた状態を目指しています。 利用者は、広告表示型ソフトウェアを利用する前に、どのような広告が表示されるのか、表示頻度や表示場所はどのようになっているのかなどを確認することが大切です。広告の内容や表示方法によっては、利用をやめるという選択肢も検討する必要があるでしょう。
組織・期間

システム管理者:縁の下の力持ち

- システム管理者とは企業や組織において、私たちが普段何気なく利用しているコンピュータシステムやネットワーク。実は、その背後には、それらが円滑に動くよう、陰ながら支えている存在があります。それが、まさに「縁の下の力持ち」とも言うべき、システム管理者です。では、具体的にシステム管理者はどのような業務を行っているのでしょうか? まず、コンピュータやサーバーを実際に使用できる状態にするための、設定や構築作業が挙げられます。 また、様々なソフトウェアを導入し、適切に動作するように設定するのも、彼らの重要な役割です。さらに、外部からの不正アクセスやウイルスなどの脅威からシステムを守るため、セキュリティ対策にも力を注いでいます。 それだけではありません。システムを利用するユーザーアカウントの作成や管理、そして、日々発生するトラブルへの対応も、彼らの仕事の一つです。何か問題が起きたときは、迅速に原因を突き止め、復旧させるための対応を行います。このように、システム管理者は多岐にわたる業務をこなしながら、私たちが安心してコンピュータやネットワークを利用できる環境を陰ながら支えているのです。
ネットワークセキュリティ

情報セキュリティにおけるアプライアンスとは?

- アプライアンスの定義アプライアンスは、特定の作業や機能を実現するために、あらかじめ構築・設定された、独立して動作するハードウェアまたはソフトウェアシステムです。例えるなら、特定の料理を作るために必要な材料とレシピがすべて揃った「調理キット」のようなものです。情報セキュリティの分野では、アプライアンスは、ファイアウォール、不正侵入検知システム(不正アクセスを検知するシステム)、仮想プライベートネットワーク(安全な通信経路を構築する技術)といったセキュリティ機能に特化した専用の装置を指します。これらの装置は、複雑な設定や専門知識がなくても、導入するだけで直ちに使用できるという利点があります。必要な機能があらかじめ設定されているため、利用者は専門的な知識がなくても、容易にセキュリティ対策を強化することができます。このように、アプライアンスは、手軽に導入できるセキュリティ対策として、企業や組織において広く利用されています。
組織・期間

国家地理空間情報局:地理空間インテリジェンスの守護者

- アメリカ国家地理空間情報局とはアメリカ国家地理空間情報局(NGA)は、アメリカ国防総省に所属する情報機関です。NGAは、地理空間情報(GEOINT)と呼ばれる、地球全体の地理空間情報の収集と分析を行い、国家の安全を守るために活動しています。NGAの主な役割は、衛星画像や航空写真、地図情報などを利用して、世界中のあらゆる場所の地理的な情報を詳細に分析することです。得られた情報は、軍事作戦の計画立案や実行、テロ対策、災害対応など、様々な分野で活用されています。例えば、NGAは、テロ組織の隠れ家を見つけ出したり、自然災害の被害状況を把握したり、重要な施設の安全性を評価したりする際に、その力を発揮します。NGAは、膨大な量の地理空間情報を保有しており、最新の技術を駆使して、その情報を分析し、分かりやすい形にまとめ上げて、政府機関や軍関係者に提供しています。 NGAの活動は、アメリカの安全保障にとって、そして、世界中の様々な問題解決に貢献しています。
攻撃方法について知る

サイバー犯罪の温床:アンダーグラウンドサービスの実態

近年、身代金要求型ウイルスや企業の電子郵便を悪用した詐欺など、インターネットを悪用した犯罪による被害が跡を絶ちません。これらの犯罪は、単なる悪ふざけのような動機ではなく、金銭を目的としたものが多く、組織的に行われている点が特徴です。そして、このようなインターネットを悪用した犯罪を陰で支えているのが「アンダーグラウンドサービス」と呼ばれる闇市場の存在です。まるで正規の商売のように、不正なプログラムや他人の機器に不正に侵入するための道具、盗み出した個人の秘密情報などが売買されているのです。 この闇市場は、インターネット上に匿名性の高い隠れた場所に作られ、アクセスするためには特別な方法が必要です。ここでは、デジタル通貨による支払いなど、足が付かないような工夫が凝らされており、捜査の手が及ぶことを困難にしています。また、販売されているものもさまざまで、盗み出した個人情報が1件あたり数百円という低価格で取引されていたり、攻撃を代行してくれるサービスまで存在します。 このような闇市場の存在は、インターネットを悪用した犯罪をより巧妙化させ、深刻化させています。なぜなら、技術力がない犯罪者でも、闇市場で必要な道具や情報を手に入れることで、簡単に犯罪を実行できてしまうからです。そして、被害は企業だけでなく、一般の人々にも広がっています。自分の知らないところで、自分の個人情報が闇市場で売買されている可能性もあるのです。
マルウェア対策

業務効率化とセキュリティ対策:アプリケーション利用の注意点

アプリケーションとは、「アプリケーションプログラム」を縮めた言葉で、コンピューター上で様々な作業を行うためのソフトウェア全般のことです。例えば、文章を作成するためのソフトウェア、表計算を行うためのソフトウェア、インターネットを閲覧するためのソフトウェア、ゲームを楽しむためのソフトウェアなども、すべてアプリケーションの一種です。アプリケーションは、特定の目的のために作られており、ユーザーは自分のやりたい作業に合わせて、様々なアプリケーションを使い分けることができます。近年では、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末で動作するアプリケーションも増加しており、私たちの生活において、アプリケーションはますます身近なものとなっています。これらのアプリケーションは、インターネットを通じて配布されたり、端末にあらかじめインストールされていたり、様々な方法で入手することができます。アプリケーションは、私たちの生活をより便利で豊かにする、なくてはならないものと言えるでしょう。
ネットワークセキュリティ

縁の下の力持ち!アプリケーションサーバとは?

私たちが日々利用するウェブサイトやオンラインサービスは、実は舞台裏で多くのシステムが連携して成り立っています。その中で、利用者の皆様が意識することはほとんどないものの、サービスを円滑に動かすために重要な役割を担っているのがアプリケーションサーバです。 アプリケーションサーバは、例えるならば、利用者の皆様と舞台裏のシステムをつなぐ橋渡し役のような存在です。利用者の皆様がウェブサイト上でボタンをクリックする、商品を検索するといった行動を起こすと、その行動はまずアプリケーションサーバに届きます。 アプリケーションサーバは届いた行動の内容を理解し、データベースに保存されている情報の中から必要なものを取り出したり、処理を行ったりします。そして、その処理結果を分かりやすく整理して、再び利用者の皆様に届けます。 このように、アプリケーションサーバは利用者の皆様とシステムの間で情報を受け渡しすることで、ウェブサイトやオンラインサービスをスムーズに利用できるようにしているのです。
セキュリティ評価

サイバー攻撃の犯人を特定する「アトリビューション」とは

- 攻撃者を特定する技術アトリビューション アトリビューションとは、サイバー攻撃を仕掛けた犯人が誰なのか、その手口や目的を明らかにする調査活動のことです。普段私たちが使う「何かを説明する」という意味の言葉とは少し違い、サイバーセキュリティの世界では「犯人特定」を意味する専門用語として使われています。 この調査は、まるで探偵が証拠を集めて犯人を追いつめる推理小説のように、様々な情報分析を通じて行われます。具体的には、攻撃に使われたコンピュータプログラムや通信記録、犯人が残した痕跡などを詳細に調べていきます。そして、それらの情報を繋ぎ合わせることで、犯人の正体や攻撃の全体像を明らかにしていくのです。 この調査によって明らかになる情報は、犯人の本名やオンライン上のアカウント名、活動拠点の場所、使用されたIPアドレスやドメインなど多岐に渡ります。 しかし、高度な技術を持つ犯罪者は、身元を隠すために様々な工夫を凝らしているため、アトリビューションは非常に困難な作業です。それでも、セキュリティ専門家は、最新の技術や国際的な協力体制を駆使して、犯人特定に日々取り組んでいます。
ネットワークセキュリティ

アップロードを理解する

- アップロードとはアップロードとは、インターネットなどのネットワークを通じて、自分のパソコンやスマートフォンの中にあるデータや情報を、別のコンピュータに送信することです。身近な例では、デジタルカメラで撮影した写真や、自分で作成した文書ファイルをインターネット上に送信する行為が挙げられます。この「別のコンピュータ」は、多くの場合、企業が管理する「サーバー」と呼ばれる高性能のコンピュータです。ウェブサイトを運営している会社や、オンラインストレージのサービスを提供している会社が、これらのサーバーを所有・管理しています。私たちが普段何気なく行っているインターネット上のサービスの多くは、このアップロードという仕組みの上に成り立っているのです。例えば、友達との思い出の写真をSNSに投稿するのもアップロードです。この時、スマートフォン内の写真データが、SNSのサービスを提供する会社のサーバーに送信されます。また、動画共有サイトに自作の動画をアップロードするのも同様です。撮影した動画データが、動画共有サイトの会社のサーバーに送信されることで、世界中の人に見てもらえるようになるのです。このように、アップロードは私たちがインターネット上のサービスを利用する上で、必要不可欠な仕組みとなっています。日々、知らず知らずのうちにアップロードを行っていると言えるでしょう。
セキュリティ評価

企業の守り方を考える~アタックサーフェスの重要性~

- アタックサーフェスとは企業が扱う情報やシステムを守るためには、家を守るのと同様に、侵入経路を塞ぐことが重要です。その侵入経路となり得る領域全体を指す言葉が「アタックサーフェス」です。家屋で例えるなら、ドアや窓、換気口など、外から侵入を試みられそうな箇所全てがアタックサーフェスに当たります。これらの箇所をしっかりと鍵をかけたり、防犯ガラスにしたり、格子を取り付けるなどして対策することで、泥棒から家と家族を守ることができます。企業の場合、アタックサーフェスは多岐に渡ります。社内で利用するパソコンやスマートフォンなどの端末機器はもちろんのこと、それらを繋ぐネットワーク、外部からアクセス可能なウェブサイトやサーバーなども含まれます。さらに、従業員が利用するメールやクラウドサービスなどもアタックサーフェスとなりえます。これらのアタックサーフェスは、企業の規模が大きくなったり、新しい技術やサービスを導入したりするのに伴い、複雑化し、広範囲に広がっていく傾向にあります。そのため、企業はアタックサーフェスを常に把握し、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。具体的には、ファイアウォールや侵入検知システムなどの導入、ソフトウェアのアップデート、従業員へのセキュリティ教育など、様々な対策を組み合わせることで、アタックサーフェスを縮小し、サイバー攻撃のリスクを低減することができます。
セキュリティを高める

セキュリティ対策の基礎:アップデートの重要性

私たちが日常的に使うパソコンやスマートフォン、そしてその中で動くソフトウェアは、常に進化を続けています。この進化を支え、私たちが快適に利用し続けるために欠かせないのが「更新」です。 更新とは、ソフトウェアの機能を最新の状態にするための作業を指します。この作業によって、新しい機能が追加されたり、動作をより円滑にするための修正が行われたりします。 身近な例としては、スマートフォンのアプリストアで頻繁に見かける「更新」の表示が挙げられます。これは、アプリの開発者が、より使いやすく、そして安全な状態を保つために定期的に提供しているものです。 更新の内容は、軽微な修正から、全く新しい機能の追加まで様々です。 例えば、セキュリティの脆弱性を修正するものや、新しい機能を追加するもの、動作速度を向上させるものなどがあります。これらの更新によって、私たちは常に最新の機能と安全性を享受することができるのです。
マルウェア対策

セキュリティとアセンブリ言語:マルウェア解析の基礎

コンピュータの中心的な処理装置であるCPUは、機械語と呼ばれる特殊な言語しか理解できません。この機械語は、0と1の並び、あるいは16進数で表されるため、私たち人間にとっては非常に難解です。そこで、この機械語を人間にも理解しやすくするために作られたのが、アセンブリ言語です。 アセンブリ言語は、機械語の命令を、人間が理解しやすい記号で表現したものです。この記号は、ニーモニックと呼ばれ、例えば、加算の命令には"ADD"、減算には"SUB"といったように、短い英単語が使われます。 アセンブリ言語を使うことで、プログラマーは、直接0と1を操作する必要がなくなり、より人間にとって分かりやすい形でプログラムを書くことができるようになりました。 しかし、アセンブリ言語は、まだCPUの構造に密接に関係しているため、特定の種類のCPUでしか動作しないという側面も持っています。
セキュリティを高める

アクセス履歴:サイバー空間の足跡

「アクセス履歴」とは、コンピュータやネットワークを利用した際に、いつ、誰が、どこに、どのようにアクセスしたのかという記録のことです。これは、インターネットの閲覧履歴だけでなく、ファイルのダウンロードやメールの送受信など、様々な操作の記録を含んでいます。 アクセス履歴は、個人や組織の活動内容を詳細に記録するため、プライバシーの観点から非常に重要な情報となります。例えば、ウェブサイトのアクセス履歴からは、個人の興味や関心が、ファイルのダウンロード履歴からは、どのような情報に触れたのかが分かります。 アクセス履歴は、システム管理者やセキュリティ担当者にとって、システムの利用状況を把握したり、不正アクセスを調査したりするために欠かせない情報源となります。しかし、アクセス履歴が悪用されれば、個人のプライバシーを侵害したり、企業の機密情報が漏洩したりする可能性もあるため、適切な管理と保護が求められます。
セキュリティを高める

サイバー防衛の最前線:アクティブ・ディフェンスとは?

従来のサイバーセキュリティ対策は、お城の高い城壁のように、侵入を防ぐことを第一に考えてきました。しかし、攻撃の戦略は日々高度化しており、完全に侵入を防ぐことはますます難しくなっています。そこで、新たな考え方として「アクティブ・ディフェンス」が登場しました。 アクティブ・ディフェンスは、侵入を許さないという従来の防御体制から考え方を変え、侵入されても被害を最小限に抑えることに重点を置いた、より積極的なアプローチです。 この手法では、攻撃者を早期に発見し、その動きを監視することで、重要な情報へのアクセスを阻止したり、被害が拡大する前に食い止めたりします。具体的には、おとりのシステムを構築して攻撃者を誘導したり、攻撃者の行動を分析して攻撃パターンを特定したりするなど、さまざまな技術が活用されます。 従来型の防御策とアクティブ・ディフェンスを組み合わせることで、より強固なセキュリティ体制を構築することが可能となります。
セキュリティ評価

セキュリティ対策の基礎!アセスメントとは?

「アセスメント」という言葉は、最近では専門分野だけでなく、日常会話でも耳にする機会が増えました。これは、英語の「assessment」をカタカナ語にしたもので、広義には「評価」「査定」といった意味合いを持ちます。 ビジネスシーンにおいては、現状を様々な角度から分析し、問題点や改善点を明らかにするプロセスを指す場合が多く、企業戦略や人材育成などに欠かせないものとなっています。例えば、新しい事業を始める前には、市場調査や競合分析などを行い、事業の成功可能性を評価します。また、人事評価においては、従業員の能力や実績を評価することで、適切な配置や育成計画に役立てています。 アセスメントは、現状を正しく把握し、未来に向けたより良い意思決定を行うために非常に重要です。そのため、アセスメントを実施する際には、客観的なデータに基づいた分析や、多角的な視点からの評価が求められます。近年では、IT技術の進化により、膨大なデータ分析を基にしたアセスメントも可能になっており、その重要性はますます高まっています。
ネットワークセキュリティ

アクセスポイント:ネットワークの要

- アクセスポイントとは無線でインターネットに接続するために欠かせない機器、それがアクセスポイントです。正式には「無線LANアクセスポイント」と呼びますが、一般的には「アクセスポイント」と略されることが多いです。アクセスポイントは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末など、無線LAN機能を持つ機器と、インターネット回線をつなぐ役割を果たします。イメージとしては、電波の橋渡し役のようなものです。アクセスポイント自体が情報を発信するのではなく、あくまでも無線LAN機器とインターネット回線の間を取り持ち、スムーズなデータの送受信を可能にしています。アクセスポイントは、家庭やオフィス、公共施設など、様々な場所で利用されています。自宅に設置すれば、パソコンやスマートフォンを無線でインターネットに接続できるようになり、快適なネットワーク環境を構築できます。また、カフェやホテル、駅など、外出先でもアクセスポイントが設置されている場所が増えており、誰でも手軽に無線LANを利用できるようになっています。アクセスポイントを選ぶ際には、電波の届く範囲や速度、セキュリティの強さなどを考慮することが大切です。利用する環境や目的に合わせて、最適なアクセスポイントを選びましょう。
セキュリティを高める

アクセス権限:情報セキュリティの基礎

- アクセス権限とは コンピュータシステムには、たくさんの情報が保管されています。これらの情報を守るためには、適切な人に適切な権限を与える必要があります。この権限のことを「アクセス権限」と呼びます。 アクセス権限は、例えるなら家の鍵のようなものです。家に入るためには鍵が必要です。鍵を持っている人だけが家に入ることができ、家の中にあるものを見たり、使ったりすることができます。 コンピュータシステムも同じように、情報にアクセスするためには「鍵」が必要です。この「鍵」がアクセス権限です。アクセス権限を持っているユーザーだけが、許可された情報を見たり、編集したり、削除したりすることができます。 アクセス権限には、さまざまな種類があります。例えば、「読み取り専用」の権限があれば、情報を見ることができますが、編集や削除はできません。また、「編集可能」の権限があれば、情報を見たり、編集したりすることができますが、削除はできません。このように、アクセス権限を適切に設定することで、重要な情報を守ることができます。 もし、誰でも自由に情報にアクセスできるようになってしまったら、大変危険です。情報が盗まれたり、改ざんされたりする可能性があります。そのため、アクセス権限は、コンピュータシステムにおいて非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
攻撃方法について知る

アカウント乗っ取りの手口と対策:狙われるアカウントとその防御策

- アカウント乗っ取りとはアカウント乗っ取りとは、不正な手段を使って、本来は自分のものではない他人のアカウントを自由に操作できるようにしてしまう行為です。標的となるのは、インターネット上で様々なサービスを利用する際に必要となるアカウントです。例えば、銀行の残高確認や送金を行うオンラインバンキング、友人との交流を楽しむソーシャルメディア、日用品などを購入するオンラインショッピングサイトなど、私たちが日常的に利用する多種多様なオンラインサービスがアカウント乗っ取りの危険にさらされています。アカウントを乗っ取られてしまうと、金銭的な被害が発生する可能性があります。オンラインバンキングに不正アクセスされ、預金を勝手に送金されたり、オンラインショッピングサイトでクレジットカード情報を悪用されて高額な商品を購入されたりするかもしれません。また、金銭的な被害だけでなく、個人情報の漏洩のリスクも高まります。氏名や住所、生年月日などの個人情報はもとより、クレジットカード番号や銀行口座情報などの重要な情報が、アカウント乗っ取りによって犯罪者の手に渡ってしまうかもしれません。さらに、乗っ取られたアカウントが悪用され、なりすまし被害に遭う可能性もあります。ソーシャルメディアであなたのアカウントになりすました犯罪者が、あなたの友人や家族に金銭を要求したり、誹謗中傷を書き込んだりするかもしれません。このように、アカウント乗っ取りは、私たちの生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、アカウント乗っ取りの手口を知り、適切な対策を講じることで、被害から身を守ることが重要です。
脆弱性

アクセシビリティ・サービスの悪用とその対策

- アクセシビリティ・サービスとは アクセシビリティ・サービスとは、障がいを持つ方がスマートフォンやパソコンなどの情報端末を不自由なく使えるように、プラットフォームを提供している企業が開発・提供しているサービスのことです。 具体的には、視覚、聴覚、肢体など様々な障がい特性を持つ方が、ウェブサイトやアプリを問題なく利用できるように、様々な支援技術が使われています。例えば、画面上の文字を読み上げてくれる「スクリーンリーダー」や、音声で文字入力ができる「音声入力機能」、文字を大きく表示する「拡大表示機能」、画面の色合いを変える「色反転機能」などは、視覚に障がいのある方に役立ちます。また、キーボード操作を補助する「スイッチデバイス」は、肢体不自由のある方に役立ちます。 アクセシビリティ・サービスは、これらの支援技術を活用することで、障がいの有無に関わらず、誰もが情報にアクセスしやすくすることを目指しています。 近年では、障がいの有無に関わらず、誰もが使いやすいデザインを心がける「ユニバーサルデザイン」の考え方も広まってきており、アクセシビリティ・サービスは、すべての人が等しく情報社会の恩恵を受けられるようにするために、今後ますます重要なものとなっていくでしょう。
認証技術

アカウント:情報社会の鍵

- アカウントとは 皆さんが普段利用しているインターネットサービスや、会社のパソコン、スマートフォンなども、実は一人一人に割り当てられた「アカウント」を使って利用しています。アカウントとは、例えるならば会員証のようなもので、これを持っている人だけが特定のサービスや情報にアクセスすることを許可されます。 アカウントを作成する際には、「ユーザー名」と「パスワード」を設定するのが一般的です。ユーザー名とは、サービスを利用する際に自分を識別するための名前のことです。例えば、メールアドレスもユーザー名の一種と言えます。 パスワードは、設定した本人だけが知っていることを証明することで、なりすましによる不正アクセスからアカウントを守るための重要な役割を担っています。パスワードは、他人に推測されにくい、自分だけの複雑な文字列を設定することが大切です。 アカウントは、インターネットサービスだけでなく、パソコンやスマートフォンなどの電子機器にも設定されています。これらの機器では、アカウントを設定することで、他の利用者とデータを区別したり、自分の情報を保護したりすることができます。 このようにアカウントは、現代社会において、個人情報やプライバシーを守るために必要不可欠なものとなっています。
その他

アウトオブバンド:セキュリティにおける多様な意味

- アウトオブバンドとはアウトオブバンド(OOB)は、ITやセキュリティの分野で「帯域外」や「不定期」といった意味で使われ、通常の運用や通信とは異なる方法や経路を指す言葉です。例えば、ネットワークにおいては、主要なデータ通信に使われる帯域とは別の帯域を用いた通信を指します。これは、主な通信経路に影響を与えずに、機器の管理や制御信号の送受信を行うために利用されます。また、セキュリティの分野では、通常のログイン認証とは異なる方法で本人確認を行う際に「アウトオブバンド認証」という言葉が使われます。これは、パスワードなどの認証情報が盗まれてしまった場合でも、不正アクセスを防ぐための有効な手段となります。例えば、あらかじめ登録した電話番号にショートメッセージで認証コードを送信したり、専用のスマートフォンアプリにプッシュ通知を送信して承認を求めるといった方法があります。このように、アウトオブバンドは文脈によって意味合いが異なりますが、いずれの場合も通常の手段とは異なる方法で、より安全性を高めたり、柔軟性を向上させるために用いられます。
攻撃方法について知る

繋がりを悪用するサイバー攻撃:アイランドホッピング攻撃とは?

今日のビジネスの世界では、企業は多くの外部組織と複雑につながり合って活動しています。例えば、部品や材料を供給してくれる会社、製品やサービスを販売してくれる会社、共同で事業を行う会社など、様々な関係があります。このようなつながりは、企業が効率的に活動し、新しいものを生み出すために役立ちますが、同時に、サイバー犯罪者にとっても新たな侵入経路となってしまう可能性があります。「アイランドホッピング攻撃」と呼ばれる巧妙なサイバー攻撃は、このような企業間のつながりを悪用したものです。 アイランドホッピング攻撃では、サイバー犯罪者はまず、標的とする企業と関係を持つ組織、例えば規模が小さく、セキュリティ対策が手薄な取引先企業などを探し出し、そこを足がかりに侵入を試みます。そして、その組織のシステムに侵入した後、最終的な標的である企業のシステムにアクセスするまで、組織内ネットワークをまるで島伝いに渡り歩くように、段階的に侵入を進めていきます。 この攻撃は、標的となる企業への直接攻撃と比べて、発見が遅れる可能性が高く、大きな被害につながる恐れがあります。なぜなら、一見すると無関係に見える組織からの侵入となるため、セキュリティ対策システムでも検知が難しい場合があるからです。また、攻撃者は時間をかけて入念に準備を進め、気付かれないように少しずつ情報を盗み出すため、被害に気付いたときにはすでに深刻な状況になっていることも少なくありません。