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組織・期間

米国防契約とセキュリティ:DFARSの概要

- 防衛連邦調達規則補足(DFARS)とは米国防総省は、その特殊な任務と要求事項に対応するため、調達に関する独自の規則を定めています。それが「防衛連邦調達規則補足(DFARS)」です。DFARSは、米国連邦政府全体で適用される調達に関する基本的な規則である「連邦調達規則(FAR)」を補足するものであり、国防総省との契約に特に適用されます。国防総省は、国家安全保障を維持するために、兵器システム、装備品、サービスなど、多岐にわたる物品やサービスを調達しています。これらの調達は、民間企業との契約を通じて行われることが多く、透明性、責任、競争力、そして何よりも国家安全保障の確保が求められます。DFARSは、これらの要件を満たすために、FARを補完する形で、国防総省独自の調達に関する詳細な規則を定めています。例えば、セキュリティに関する要件、技術情報の保護、契約の種類、価格決定方法など、国防総省の調達特有の事項について規定しています。DFARSは、国防総省との契約を検討している企業にとって、遵守が必須となる重要な規則です。契約前にDFARSの内容を十分に理解しておくことで、円滑な契約締結と履行を実現できるでしょう。
情報漏洩対策

FOUOとは?~米国政府における情報管理の基礎~

- 公務用の情報とは? 「公務用」とは、英語の「For Official Use Only (FOUO)」の訳語で、アメリカ合衆国政府、特に国防総省で用いられる用語です。これは、機密情報ではないものの、一般に公開することが適切ではない情報に分類されます。つまり、公開することで、個人のプライバシー侵害、安全保障上のリスク、政府の活動に支障をきたす可能性のある情報を指します。 公務用情報は、機密情報のように厳格なアクセス制限や保護対策が義務付けられているわけではありません。しかし、取り扱いには注意が必要です。例えば、公務用と指定された文書は、鍵のかかる保管庫に保管したり、アクセス権限を持つ担当者以外は閲覧できないようにするなどの対策が求められます。 公務用情報は、政府の透明性と情報の保護のバランスを取るために重要な概念です。適切に運用することで、政府は国民の権利と安全を守りながら、円滑な業務遂行を行うことができます。