EncryptingFileSystem

暗号技術

Windowsのセキュリティ対策 EFSとは

- ファイルを守る仕組み パソコンの中には、写真や音楽、仕事で使う書類など、様々なデータがファイルとして保存されています。これらのファイルの中には、他の人に見られたくない、あるいは悪用されては困る、重要な情報が含まれている場合もあるでしょう。 そうした大切なファイルを、許可なく覗き見ようとする第三者から守るための仕組みが、ファイル暗号化です。Windowsパソコンには、「暗号化ファイルシステム(EFS)」という機能が標準で搭載されており、これを使うことで簡単にファイルを暗号化することができます。 暗号化とは、ファイルの中身を、特別な鍵を使って読めない状態に変換することです。暗号化されたファイルは、正しい鍵を使って復号しない限り、元の内容を見ることはできません。 EFSは、ファイル単位で暗号化を行うという特徴があります。そのため、例えば、複数のユーザーでファイルを共有する場合でも、アクセス権限を与えられたユーザーだけが、ファイルを復号して内容を見ることができるのです。仮に、権限のないユーザーがファイルを開こうとしても、暗号化された状態のため内容を読み取ることができません。このように、EFSは、重要なファイルや機密情報を含むファイルを扱う上で、非常に有効なセキュリティ対策といえます。