IPアドレス

ネットワークセキュリティ

インターネットの住所、IPアドレスとは?

インターネットは、世界中に張り巡らされた情報網であり、膨大な数のコンピュータが相互に接続されています。この広大なネットワーク上で、私たちが日々ウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりできるのは、それぞれのコンピュータが特定の「住所」を持っているからです。インターネットにおけるこの「住所」の役割を担うのがIPアドレスです。 例えば、手紙を送る際に、宛先の郵便番号や番地が必要なように、インターネット上で情報をやり取りする際にも、相手のコンピュータを特定するための情報が必要です。IPアドレスは、数字の羅列で表され、これによって世界中のあらゆるコンピュータは一意に識別されます。 インターネットを利用する私たち人間にとって、数字の羅列であるIPアドレスを扱うのは容易ではありません。そこで、普段私たちが目にしているウェブサイトの名前、例えば「example.com」といった文字列を、対応するIPアドレスに変換する仕組みが存在します。これはちょうど、電話帳で相手の名前から電話番号を調べるのと似ています。 このように、IPアドレスはインターネットの根底を支える重要な要素であり、世界中のコンピュータが情報を正確にやり取りすることを可能にしています。
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インターネットの住所番地?ASNについて解説

私たちが日々当たり前のように利用しているインターネット。ホームページを閲覧したり、電子メールのやり取りをしたりする際に、情報がどのようにして相手の元に届いているのか、考えたことはあるでしょうか?それは、インターネットに接続されているあらゆる機器が、それぞれ固有の「住所」のようなものを持っているからです。 この住所はIPアドレスと呼ばれ、インターネット上で情報をやり取りする際に欠かせないものです。手紙を送る際に、宛先となる住所を郵便番号や番地を使って特定するように、インターネット上でも情報を正しく送受信するために、このIPアドレスが使われています。 インターネット上にある機器は、このIPアドレスを使って互いに識別し合っています。ウェブサイトを閲覧する際にも、私たちがブラウザに入力したウェブサイトのアドレスは、実際にはそのウェブサイトを提供するサーバーのIPアドレスに変換されてからアクセスされています。このように、IPアドレスはインターネットにおける住所の役割を担い、情報が迷子になることなく目的の相手に届くようにしているのです。
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NAT:インターネット接続を支える技術

- NATの概要ネットワークアドレス変換(NAT)は、異なるネットワーク間、特に家庭や企業のプライベートネットワークと広大なインターネットとの間で、IPアドレスを変換する技術です。インターネット上の各端末は、世界中で重複しない固有のIPアドレスで識別される必要があります。しかし、世界中でインターネット利用者が増加する一方で、このIPアドレスを管理するIPv4アドレスは枯渇の危機に瀕しています。 NATはこの問題に対処するため、プライベートネットワーク内の端末に、インターネット上では使用されないプライベートIPアドレスを割り当てます。そして、これらの端末がインターネットにアクセスする際に、NAT機能を持つルータがプライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換します。グローバルIPアドレスは、インターネット上で一意に割り当てられたアドレスです。 このように、NATは限られた数のグローバルIPアドレスを複数の端末で共有することを可能にするため、貴重なIPアドレス資源の節約に貢献しています。また、NATは外部からプライベートネットワーク内の端末への直接アクセスを制限するため、セキュリティの向上にも役立ちます。私たちが普段何気なくインターネットを利用できる裏側には、このようにNATが重要な役割を果たしているのです。
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インターネットの住所録:DNSとその役割

私たちが日頃インターネットを利用する際に、ウェブサイトを閲覧するために、ブラウザのアドレスバーに入力する文字列がありますね。例えば、「psc-inc.co.jp」のようなものです。この「psc-inc.co.jp」をドメイン名と呼びます。これは人間にとって理解しやすいように、ウェブサイトの名前や所属を表す文字列で表現されています。 しかし、実際には、インターネットに接続されたコンピュータ同士が情報をやり取りする際には、このドメイン名ではなく、IPアドレスと呼ばれるものが使われています。IPアドレスは、「192.168.0.1」のように、数字とドット(.)で構成されたものです。 なぜドメイン名ではなく、IPアドレスが使われているのでしょうか?それは、コンピュータにとって、人間が理解しやすい文字列よりも、数字で構成された情報の方が処理しやすいからです。インターネット上では、膨大な数のコンピュータが複雑な情報をやり取りしています。そのため、コンピュータが情報を迅速かつ正確に処理するためには、IPアドレスのようなシンプルな形式である必要があるのです。 このように、インターネット上では、人間が利用しやすいドメイン名と、コンピュータが処理しやすいIPアドレスの両方が重要な役割を担っています。そして、この2つを結びつける仕組みがあることで、私たちは快適にインターネットを利用できているのです。
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住宅用プロキシ:利便性とリスク

- 住宅用プロキシとは住宅用プロキシとは、私たちが普段自宅で使っているような、個人向けインターネットサービスプロバイダから割り当てられるIPアドレスを備えたプロキシサーバーのことです。 プロキシサーバーは、私たちとインターネットの間に立って、私たちに代わってウェブサイトなどにアクセスする役割を果たします。通常のプロキシサーバーは、データセンターなどが所有するIPアドレスを使用することが一般的です。しかし、このようなIPアドレスは、アクセス元が一目で企業や組織のものであると判別できてしまうため、場合によってはウェブサイトにアクセスを制限されたり、特定のサービスを利用できなかったりすることがあります。一方、住宅用プロキシは、一般家庭に割り当てられるIPアドレスを使用するため、まるで私たちが自宅からアクセスしているかのようにウェブサイトに認識させることができます。そのため、通常のプロキシサーバーでは利用できないようなサービスやウェブサイトにも、制限を受けることなくアクセスできる可能性が高まります。ただし、住宅用プロキシの利用は、倫理的な問題や利用規約に抵触する可能性も孕んでいることを理解しておく必要があります。 利用する際は、提供元の信頼性や利用規約をよく確認し、責任ある行動を心掛けることが重要です。
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存在しないはずのアドレス:ボーゴンとは?

インターネットの世界では、どの機器も正しい住所、すなわちIPアドレスを持っていないと通信できません。これは、手紙を送る際に正しい住所が必要となるのと似ています。しかし、現実世界と同様に、インターネット上にも存在しないはずの「迷子の住所」が存在します。これが「ボーゴン」と呼ばれるものです。 ボーゴンは、インターネットの住所帳を管理する機関によって正式に割り当てられていないIPアドレスのことを指します。 また、そのような間違った住所が書かれた手紙や荷物が届かないのと同様に、ボーゴンアドレスを持つデータも本来届くべき場所に届きません。さらに、ボーゴンアドレスを経由する通信経路もボーゴンと見なされます。 ボーゴンの発生原因はさまざまです。例えば、人為的なミスで誤ったIPアドレスを設定してしまう場合や、ネットワーク機器の故障によって誤った経路情報が伝播してしまう場合があります。また、悪意のある者が意図的にボーゴンを生成し、ネットワーク障害を引き起こそうとするケースもあります。 ボーゴンは、インターネットの安定性を脅かす要因の一つです。なぜなら、ボーゴンアドレス宛ての通信は正常に処理されず、ネットワーク機器に負荷をかけるだけでなく、セキュリティ上のリスクも高まります。そのため、ボーゴンを検知し、適切な対策を講じることは、インターネットの安全な運用にとって非常に重要です。