業界連携でセキュリティ強化:ISACとは
- ISACの概要ISACとは、情報共有分析センター(Information Sharing and Analysis Center)の略称です。これは、アメリカ大統領令に基づいて設立された営利を目的としない団体です。ISACは、政府機関と民間企業が協力して、サイバーセキュリティ上の脅威に対抗するために重要な役割を担っています。ISACは、特定の業界ごとに組織されています。例えば、金融業界やエネルギー業界といった具合です。これは、各業界が直面する特有の脅威情報や対策を、より効率的に共有・分析するためです。ISACの主な活動としては、以下の3つが挙げられます。1. -脅威情報の収集と共有- 各業界や政府機関からサイバー攻撃に関する情報を集め、分析した上で、会員組織に共有します。2. -セキュリティ対策の支援- サイバー攻撃から組織を守るための対策や技術に関する情報を提供し、会員組織のセキュリティ強化を支援します。3. -インシデント対応の連携- サイバー攻撃が発生した場合、迅速な情報共有や対応策の検討を行い、被害の拡大を防ぐための連携体制を構築します。ISACは、サイバーセキュリティ対策において重要な役割を担う組織です。近年、サイバー攻撃は増加の一途をたどっており、その手口も巧妙化しています。ISACは、最新の脅威情報や対策を共有することで、会員組織のセキュリティレベル向上に貢献しています。