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ネットワークセキュリティ

能動的サイバー防御:進化する日本のサイバーセキュリティ対策

- 新たな脅威への対策現代社会において、情報システムへの攻撃は、規模や巧妙さを増す一方です。従来の、攻撃を待ってから対処する受け身の防御体制では、もはや重要な情報や企業システムを守り抜くことは困難になりつつあります。そこで、近年注目されているのが「能動的サイバー防御」という考え方です。これは、攻撃を未然に防ぎ、被害を最小限にとどめる、いわば「攻めの防御」とも呼べる、より積極的な姿勢でセキュリティ対策を行うというものです。具体的には、常に外部からの攻撃を監視し、怪しい動きをいち早く察知します。そして、攻撃だと判断した場合は、ただちにそれを遮断したり、影響範囲を最小限に抑え込むための対策を講じます。能動的サイバー防御には、高度な技術や専門知識が必要となる場合もありますが、企業にとって、重要な情報資産やシステムを守るために不可欠な取り組みと言えるでしょう。
マルウェア対策

進化するランサムウェア:ノーウェアランサムの脅威

企業や組織にとって、機密情報や重要データを守ることは喫緊の課題となっています。特に近年、従来の手口とは異なる巧妙なランサムウェアによる攻撃が増加しており、大きな脅威となっています。 従来型のランサムウェアは、感染したコンピュータ内のファイルを暗号化し、その復号と引き換えに金銭を要求するものが主流でした。しかし、近年では「ノーウェアランサム」と呼ばれる、ファイルを暗号化しない新たなタイプのランサムウェア攻撃が確認されています。 「ノーウェアランサム」は、企業の重要なデータやシステムに侵入し、機密情報を盗み出します。そして、盗んだ情報を人質のように利用し、身代金を支払わなければこれらの情報を公開すると脅迫するのです。 従来型のランサムウェアと異なり、ファイルを暗号化しないため、一見被害に遭っていることに気づきにくいという点が特徴です。そのため、企業は気付かないうちに重要な情報を盗まれ、後に公開という形で深刻な被害を受けてしまう可能性があります。 このような状況を踏まえ、企業はセキュリティ対策を強化することがこれまで以上に重要になっています。具体的には、最新のセキュリティソフトの導入や、従業員へのセキュリティ意識向上のための研修などが有効です。また、万が一攻撃を受けた場合に備え、データのバックアップ体制を整えておくことも重要です。
ネットワークセキュリティ

ネットワークの要:ノードとは?

データ通信のネットワークにおいて、情報を送受信したり、中継したりする地点を「ノード」と呼びます。インターネットや企業内のネットワークなど、様々なネットワークにおいて、ノードはネットワークを構成する土台となる要素として機能しています。 身近な例では、パソコンやスマートフォン、データの保管や処理を行うサーバーなどもノードに該当します。これらの機器は、ネットワークに接続されることで、それぞれがノードとしての役割を持ち、他のノードと相互に接続することで、巨大な情報網を築いています。 例えば、インターネット上でウェブサイトを閲覧する場合、利用者のパソコンはノードとして、ウェブサイトを提供するサーバーというノードに接続し、情報のやり取りを行います。このとき、情報がスムーズに送受信されるよう、ネットワーク上には多数のノードが存在し、中継地点としての役割を果たしています。 このように、ノードはネットワークを構成する上で欠かせない要素であり、ノード同士が協調して動作することで、私たちは膨大な情報にアクセスできるようになっています。