VMWare ESXi

マルウェア対策

RTM Locker:標的を絞った巧妙なランサムウェア

- ランサムウェア「RTM Locker」とはランサムウェア「RTM Locker」、または「ReadTheManualRTMLocker」と呼ばれるものは、2023年に初めて確認された比較的新しい脅威です。この悪意のあるプログラムは、従来のランサムウェアと同様に、感染したコンピュータに保存されているファイルに目を付けます。RTM Lockerは、標的となるファイルを暗号化し、その解読に必要な鍵を人質にします。そして、ファイルを取り戻したければ身代金を支払うようにと、被害者に要求します。RTM Lockerで特に注意すべき点は、RaaS(サービスとしてのランサムウェア)という形態で提供されていることです。これは、開発者が自ら攻撃を行うのではなく、他の悪意のある利用者にライセンスを販売するビジネスモデルです。つまり、技術的な知識や能力が低い犯罪者でも、RTM Lockerを利用することで容易にランサムウェア攻撃を実行できてしまうのです。このようなRaaSの出現は、サイバー犯罪の増加に大きく貢献していると考えられており、セキュリティ対策の重要性を改めて認識させるものとなっています。
マルウェア対策

ESXiArgsランサムウェア:仮想環境を狙う脅威

- 大規模攻撃の発生 2023年2月、世界規模で甚大な被害をもたらす大規模なサイバー攻撃が発生しました。この攻撃は「ESXiArgsランサムウェア」と呼ばれる悪意のあるプログラムを用いたもので、仮想化ソフト「VMware ESXi」を搭載したサーバーが標的となりました。 フランスのサイバーセキュリティ機関であるCERT-FRは、今回の攻撃に関する注意喚起を発令し、注意を呼びかけました。これは、攻撃が世界中に広がりを見せており、その深刻度が非常に高いことを示しています。アメリカのサイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、被害を受けた組織の数が3800を超えると推測しており、その被害の大きさには世界中が震撼しました。 ESXiArgsランサムウェアは、感染したサーバーに保存されている重要なデータなどを暗号化し、その復号と引き換えに身代金を要求します。企業や組織にとっては、業務に不可欠なデータが人質に取られる形となり、業務の継続が困難になるなど、その影響は計り知れません。 今回の大規模攻撃は、サイバー攻撃が高度化し、その脅威が現実のものとなっていることを改めて突きつけました。セキュリティ対策の重要性を再認識し、最新のセキュリティパッチの適用や、不審なアクセスを検知するシステムの導入など、早急な対策が求められます。