Webセキュリティ

ネットワークセキュリティ

コンテンツフィルタリング:安全なネット利用のために

- コンテンツフィルタリングとはインターネット上には、膨大な情報が溢れています。その中には、私たちの生活を豊かにする有益な情報がある一方で、誹謗中傷やわいせつ情報など、有害な情報も存在します。コンテンツフィルタリングとは、このようなインターネット上の情報の中から、アクセスを制限したい特定のウェブサイトやサービスを遮断する技術のことです。この技術は、主に有害な情報や不適切なコンテンツへのアクセスを防ぐ目的で利用されます。例えば、青少年が暴力的な表現を含むサイトやアダルトコンテンツにアクセスすることを防いだり、企業においては、従業員が業務に関係のないサイトを閲覧することを制限するために用いられます。コンテンツフィルタリングは、フィルタリングソフトやセキュリティ対策ソフトなどに搭載されている機能を利用する、またはプロキシサーバーなどで特定のサイトへのアクセスを遮断する方法など、様々な方法で実現されます。近年では、インターネット上の有害情報から子供を守るために、家庭や教育機関などにおいて、コンテンツフィルタリングの導入が進んでいます。また、企業においても、情報漏えいやセキュリティリスクを低減するために、コンテンツフィルタリングは重要な対策の一つとなっています。
脆弱性

SSI: ウェブページを動的に生成する技術

- SSIとは SSIは、正式名称をサーバーサイドインクルード(Server Side Includes)と言い、ウェブサーバー側でウェブページの一部を動的に生成する技術のことです。 SSIを利用する場合、HTMLファイルの中に特定のコマンドを埋め込むという方法がとられます。このHTMLファイルにクライアントからアクセスがあると、ウェブサーバーは埋め込まれたコマンドを実行します。そして、その実行結果をHTMLに埋め込んでクライアントに返します。 このように、SSIではクライアントからのアクセスごとにウェブサーバー側で処理が行われ、その結果に応じて動的にウェブページの内容が変化します。そのため、アクセスする度に異なる情報を表示する、動的なウェブページを作成することが可能になります。 例えば、アクセスした日時を表示したり、ウェブサイトの最新情報を表示したりといったことが実現できます。
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ウェブサイトの落とし穴!クロスサイトスクリプティングとは?

- クロスサイトスクリプティングとはクロスサイトスクリプティング(XSS)は、インターネット上のサイトに見られるセキュリティの weaknesses を突く攻撃手法の一つです。ウェブサイトの多くは、閲覧者が入力した情報に応じて表示内容を動的に変化させています。例えば、サイト内検索で入力したキーワードが検索結果ページに表示されたり、コメント欄に入力した文章がそのまま掲載されたりします。こうした便利な仕組みですが、悪意のある第三者によって悪用される可能性があります。 攻撃者は、ウェブサイトの入力欄などに悪意のあるプログラムを埋め込みます。このプログラムは、サイトを閲覧した人のウェブブラウザ上で実行されてしまいます。 例えば、オンラインショッピングサイトのレビュー欄に、一見すると無害な感想文に紛れ込ませた悪意のあるプログラムを掲載したとします。何も知らない閲覧者がそのページにアクセスすると、攻撃者の仕掛けたプログラムが実行され、閲覧者のブラウザに保存されている個人情報(氏名、住所、クレジットカード情報など)が盗み取られたり、意図しない商品購入や不正送金をさせられたりする危険性があります。 このように、クロスサイトスクリプティングは、ウェブサイトの脆弱性を悪用し、閲覧者に直接被害を及ぼす可能性のある、非常に危険な攻撃手法です。
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知らないうちに被害者!?クロスサイト・リクエスト・フォージェリとは

- クロスサイト・リクエスト・フォージェリとはクロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)は、Webアプリケーションのセキュリティ上の欠陥を悪用した攻撃手法です。利用者が意図しない不正な操作を、Webサイト上で実行させてしまう危険性を持っています。例えば、あなたが普段利用しているオンラインバンキングのサイトにログインしたままの状態だとします。そして、悪意のある第三者が作成した、一見 harmless なWebサイトにアクセスしたとします。実はそのサイトには、オンラインバンキングのサイトに送金処理を実行させるような不正なプログラムが仕込まれていることがあります。あなたがそのサイトにアクセスした瞬間、ログイン済みのオンラインバンキングサイトに、裏で自動的に送金処理の要求が送信されてしまうかもしれません。これがクロスサイト・リクエスト・フォージェリです。この攻撃が怖いのは、利用者が不正な操作を実行していることに全く気づかないという点です。気が付いたら銀行口座からお金が引き出されていた、なんてことも起こりえます。CSRF対策としては、Webアプリケーション側で適切な対策を講じることが重要です。例えば、重要な処理を実行する際には、ワンタイムトークンと呼ばれる使い捨ての認証情報を発行するなどの対策が有効です。
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クロスサイトリクエストフォージェリ:Webサービスの落とし穴

- クロスサイトリクエストフォージェリとはクロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)は、ウェブアプリケーションのセキュリティ上の欠陥を突いた攻撃手法の一つです。利用者が意図しない操作を、ウェブサイト上で実行させてしまう危険性をはらんでいます。CSRF攻撃では、攻撃者は悪意のあるウェブサイトやメールなどを介して、利用者を騙して特定の操作を実行させようとします。例えば、利用者が普段利用しているショッピングサイトにログインしたままの状態だとします。そこに、攻撃者が用意した、一見無害に見える画像やリンクが仕込まれたウェブサイトを閲覧してしまうとします。すると、その裏側では、利用者に気付かれることなく、攻撃者が用意した悪意のあるリクエストがショッピングサイトへと送信されてしまうのです。このリクエストは、利用者がすでにショッピングサイトにログインしている状態であることを利用して、例えば、住所変更や商品購入、さらにはパスワード変更など、様々な操作を実行してしまう可能性があります。利用者は、ただウェブサイトを閲覧しただけで、あるいは画像を見ただけで、意図しない操作を実行させられてしまうため、被害に遭っていることに気付きにくいという点が、CSRF攻撃の大きな特徴です。CSRF攻撃から身を守るためには、ウェブサイト側で適切な対策を講じることが重要です。例えば、リクエストの送信元に正当なウェブサイトであることを確認する仕組みを導入したり、重要な操作を行う際にはパスワードの再入力を求めたりするなどの対策があります。また、利用者側も、不審なウェブサイトへのアクセスを避けたり、こまめにウェブサイトからログアウトしたりするなど、日頃からセキュリティ意識を高めておくことが重要です。
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巧妙な罠「クリックジャッキング」にご用心

- クリックジャッキングとは インターネット上で情報を閲覧する際、知らず知らずのうちに危険な行為に巻き込まれてしまう可能性があります。その危険の一つに「クリックジャッキング」と呼ばれる巧妙な罠が存在します。 クリックジャッキングは、複数の画面を重ねて表示する技術を悪用します。一見、信頼できるウェブサイトが表示されているように見えますが、実際には、その背後に別のウェブサイトが隠されています。そして、ユーザーが画面上をクリックする際に、隠されたウェブサイトへの操作を行ってしまうのです。 例として、人気のある動画サイトを装ったウェブサイトを考えてみましょう。クリックジャッキングを仕掛ける攻撃者は、動画再生ボタンと同じ位置に、隠されたボタンを配置します。ユーザーが動画再生ボタンをクリックしたつもりでも、実際には隠されたボタンをクリックしてしまい、意図しない会員登録や、個人情報の送信を行ってしまうかもしれません。 まるで忍者が巧みに姿を隠して攻撃する様子に似ていることから、クリックジャッキングと名付けられました。この危険な罠から身を守るためには、セキュリティソフトを導入する、アクセスするウェブサイトの信頼性を確認するなど、日頃から注意を払うことが重要です。
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閲覧注意!ブラウザクラッシャーの脅威

インターネットの世界を探検する上で、安全な航海を脅かす存在は数多く存在します。その中でも、今回は「ブラウザクラッシャー」と呼ばれる危険な落とし穴について詳しく見ていきましょう。 ブラウザクラッシャーは、まるで静かな湖面に潜むワニのように、一見何の変哲もないウェブサイトに巧妙に仕掛けられています。具体的には、ウェブサイトを彩る画像や動画、あるいは魅力的な広告などに、悪意のあるプログラムが埋め込まれているのです。 何も知らないままユーザーがそのページを訪れると、ブラウザクラッシャーは牙を剥きます。ユーザーのブラウザやパソコンに侵入し、強制的に大量のデータを送受信させたり、システムに負荷をかけるような命令を実行したりします。その結果、ブラウザが突然フリーズしたり、パソコン自体が動作不能に陥ったりするなど、深刻な問題を引き起こす可能性があります。 まるで船底に穴を開けられ、航海の継続が困難になるように、ブラウザクラッシャーはインターネットの安全を脅かす存在と言えるでしょう。安全な航海を楽しむためには、このような危険な存在について知っておくことが重要です。
脆弱性

Webセキュリティの基礎: エスケープ処理の重要性

- エスケープ処理とはインターネットの世界では、日々、悪意のある攻撃からシステムを守るための対策が求められています。その中でも、「エスケープ処理」は、ウェブサイトの安全性を高めるための、非常に重要な防御策の一つです。ウェブサイトは、ユーザーが書き込んだ情報や、外部システムから受け取った情報を処理して表示しています。しかし、悪意のある攻撃者は、ウェブサイトのセキュリティの隙を突いて、悪質なプログラムコードを埋め込んだ情報を送り込もうとします。もし、ウェブサイト側で何の対策もせずに、これらの情報をそのまま処理してしまうと、攻撃者の意図したとおりにプログラムが実行され、情報漏洩や改ざんなどの深刻な被害に繋がってしまう可能性があります。このような事態を防ぐために用いられるのが、エスケープ処理です。エスケープ処理は、ユーザーがウェブサイトに入力した情報や、外部システムから受け取った情報を、そのまま利用するのではなく、特別な意味を持つ特定の文字列を、安全な文字列に変換する処理のことを指します。例えば、「<」という文字は、プログラムコードの開始を表す特別な意味を持っています。エスケープ処理では、この「<」という文字を「<」という安全な文字列に変換することで、プログラムコードとして認識されないようにします。このように、エスケープ処理によって、悪意のあるプログラムコードが無効化され、ウェブサイトへの攻撃を防ぐことができるのです。
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Webサービスを標的とした脅威:HTTPフラッド攻撃とは?

- HTTPフラッド攻撃の概要HTTPフラッド攻撃は、標的とするウェブサイトに対して、大量のアクセス要求を送りつけることで、ウェブサイトの機能を麻痺させる攻撃です。これは、お店に大勢の人々が押し寄せ、通常の営業が困難になる状況に似ています。この攻撃は、ウェブサイトを閲覧する際に利用される通常のアクセス要求と同様の方法で行われるため、他の攻撃と見分けることが難しく、防御が困難であるという特徴があります。攻撃者は、大量のコンピュータやネットワーク機器を不正に操作し、そこから標的のウェブサイトへアクセス要求を一斉に送信します。この時、攻撃者は実際にはウェブサイトの内容には関心がなく、ただサーバーに負荷をかけることのみを目的としています。結果として、標的のウェブサイトは、通常よりもはるかに多くのアクセス処理を強いられ、サーバーの処理能力が限界に達してしまいます。その結果、ウェブサイトへのアクセスが遅延したり、接続が途絶えたり、最悪の場合、ウェブサイトが完全にダウンしてしまうこともあります。HTTPフラッド攻撃は、企業にとって、顧客の喪失、売上減少、ブランドイメージの低下など、大きな損害をもたらす可能性があります。そのため、企業は、ファイアウォールや侵入検知システムなどのセキュリティ対策を導入し、HTTPフラッド攻撃から自社のウェブサイトを守る必要があります。
ネットワークセキュリティ

システムの安全性を左右する「パラメータ」とは?

- 設定を細かく調整!パラメータの役割 皆さんは、ソフトウェアやシステムの動き方を、自分の好みに合わせて変えたいと思ったことはありませんか? 例えば、インターネットで欲しい商品を探すとき、条件を細かく指定することで、より早く目的の商品にたどり着けますよね? このような、動作を調整するための外部からの入力値のことを「パラメータ」と呼びます。 ウェブサイトで商品を探す場合を例に考えてみましょう。商品名だけでなく、価格帯やメーカー、商品の色などを指定することで、希望に合う商品を絞り込むことができます。このときに入力した条件の一つ一つが、パラメータの役割を果たしているのです。 パラメータは、ウェブサイトやアプリケーションの機能を充実させ、私たちユーザーにとってより使いやすいものにするために欠かせないものです。 パラメータをうまく活用することで、より快適なデジタルライフを送ることができるでしょう。
組織・期間

Webサイトセキュリティの守護者:DIT

今や私たちの生活にとってインターネットは欠かせないものとなり、企業にとって、ウェブサイトの安全性を保つことは最も重要な課題の一つと言えるでしょう。顧客の情報や企業秘密など、重要な情報がデジタル空間を行き交う現代において、その安全性を確保することは、企業の信頼性を守るだけでなく、企業がその後も事業を続けていくために非常に大切なことです。ウェブサイトの安全性を脅かすものとしては、不正アクセスや情報漏えい、ウェブサイトの改ざんなど、さまざまな危険が挙げられます。もしもこのようなことが起きてしまったら、企業は顧客からの信頼を失ってしまうだけでなく、金銭的な損害を被ったり、社会的責任を追及されたり、場合によっては事業の継続すら危ぶまれる事態になりかねません。 このような事態を防ぐためには、企業はウェブサイトのセキュリティ対策に力を入れる必要があります。具体的には、ファイアウォールやセキュリティソフトの導入、アクセス制御の強化、脆弱性の定期的な診断と対策、そして従業員へのセキュリティ意識向上のための教育など、多岐にわたる対策を講じる必要があります。 デジタル化が加速する現代において、企業はウェブサイトのセキュリティ対策を単なるコストと捉えるのではなく、企業の信頼性を築き、顧客との長期的な関係を構築するための投資と捉えるべきです。安全なウェブサイトを構築し、顧客に安心してサービスを利用してもらうことは、企業の成長と発展に不可欠な要素と言えるでしょう。
ネットワークセキュリティ

Web改ざん対策の新潮流:WebARGUSとは

今日では多くの企業にとって、自社の商品やサービスを紹介するインターネット上の顔であるホームページは、顧客との繋がりを築く上で欠かせない存在となっています。しかし、この重要な接点であるホームページが、悪意ある第三者によって不正に書き換えられる「改ざん」の被害に遭うケースが増加しており、企業活動に深刻な影響を及ぼす可能性が懸念されています。 ホームページが改ざんされると、企業の信用は大きく失墜してしまいます。例えば、企業情報を閲覧しに来た顧客が、偽の情報に誘導されたり、ウイルスを仕込まれたりする可能性もあります。このような被害が発生すると、顧客は企業の安全性を疑い、取引を敬遠するようになるでしょう。その結果、顧客離れを引き起こし、売上減少に繋がる可能性も否定できません。 また、改ざんによって顧客の個人情報や企業の機密情報が漏洩してしまうリスクも存在します。情報漏洩は、企業の社会的責任が問われるだけでなく、顧客からの損害賠償請求や行政処分に発展する可能性も孕んでいます。さらに、一度失った信用を取り戻すには、多大な時間と労力がかかることも忘れてはなりません。 このような事態を防ぐためには、セキュリティ対策ソフトの導入や、ホームページの脆弱性を解消するための定期的な点検など、企業は積極的に対策を講じる必要があります。顧客との信頼関係を守るため、そして企業の将来を守るためにも、Web改ざんのリスクを正しく認識し、適切な対策を講じることが重要です。
ネットワークセキュリティ

ウェブアプリケーションの守護神:WAFとは?

- ウェブアプリケーションファイアウォールとは インターネットの普及に伴い、企業の重要な情報やサービスをウェブサイト上に公開することが当たり前になりました。しかし、利便性の向上と引き換えに、悪意のある攻撃者からウェブサイトを守るためのセキュリティ対策がますます重要となっています。 ウェブサイトを狙った攻撃は、不正アクセスや情報漏えい、サービス停止など、企業に深刻な被害をもたらす可能性があります。こうした脅威からウェブサイトを守るための対策として、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)が注目されています。 WAFは、ウェブサイトと利用者の間でやり取りされる通信を監視し、不正なアクセスを遮断するセキュリティシステムです。具体的には、ウェブサイトへのアクセス要求をWAFが受け取り、あらかじめ設定されたルールに基づいて内容をチェックします。もし、悪意のあるコードや不正なアクセスパターンが検出された場合、WAFはその通信を遮断し、ウェブサイトへの攻撃を防ぎます。 WAFは、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといった一般的な攻撃だけでなく、日々巧妙化する新たな脅威にも対応できるよう、常に進化を続けています。企業は、WAFを導入することで、ウェブサイトの安全性を確保し、安心して事業を展開することができます。
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危険ななりすまし:資格情報/セッション予測とは?

インターネットを通じて様々なサービスが利用できるようになり、私たちの生活はより便利になりました。しかし、便利なサービスの裏側では、悪意のある攻撃から重要な情報を守るためのセキュリティ対策が欠かせません。今回は、数ある攻撃手法の中でも、「資格情報/セッション予測」という方法について詳しく説明していきます。 「資格情報/セッション予測」攻撃とは、ウェブサイトやシステムにログインする際に必要な、利用者名とパスワード(資格情報)や、ログイン状態を保持するための情報(セッション)を、攻撃者が不正に入手または推測しようとする攻撃です。 この攻撃が成功すると、攻撃者は正規の利用者になりすまして、重要な情報にアクセスしたり、情報を改ざんしたり、サービスを悪用したりする可能性があります。 例えば、攻撃者は、ログインを試みる際に、よく使われるパスワードや、推測しやすいパスワードをリスト化して自動入力するツールを使用します。また、盗聴やフィッシングといった手法で、利用者名やパスワードを不正に入手することもあります。 セッション情報に関しては、ウェブサイトから発行される、ログイン状態を記録したデータ(クッキーなど)を盗み取ることで、攻撃者は正規の利用者になりすますことができます。 このような攻撃から身を守るためには、複雑で推測されにくいパスワードを設定すること、パスワードを使い回さないこと、そして、ウェブサイト側で適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
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知らずに危険に!? 水飲み場攻撃の手口

- 水飲み場攻撃とは水飲み場攻撃とは、まるで獲物を狙うハンターが水場に仕掛けをするように、攻撃対象者が普段から利用しているウェブサイトに罠を仕掛けるサイバー攻撃です。具体的には、企業の従業員や特定の分野の研究者など、ある程度絞られた集団が日常的にアクセスするウェブサイトを見つけ出し、そのサイトに悪意のあるプログラムを仕込みます。そして、そのサイトに訪れた利用者のパソコンやスマートフォンに、ウイルスなどの不正なプログラムを送り込みます。この攻撃の巧妙な点は、誰もが知っているような巨大なサイトではなく、一見すると何の変哲もない、特定の分野のニュースサイトや情報共有サイトなどが狙われる点です。そのため、利用者はまさかそのサイトが改ざんされているとは思わずにアクセスしてしまい、結果として不正なプログラムに感染してしまうケースが多いです。水飲み場攻撃から身を守るためには、アクセスするウェブサイトの安全性を見極めることが重要です。サイトのURLが正しいかどうか、セキュリティソフトが警告を出していないかなどを確認するように心がけましょう。また、OSやブラウザ、ソフトウェアは常に最新の状態に保ち、セキュリティの脆弱性を解消しておくことが大切です。
情報漏洩対策

Webサイトの基礎知識:静的ページとは?

インターネット上の情報発信に使われるホームページには、大きく分けて二つの種類があります。一つは、アクセスする度に内容が変化する動的なページ、もう一つは、いつ誰がアクセスしても表示内容が変わらない静的なページです。 この静的なページは、主に企業の案内やニュース記事など、多くの人に同じ情報を伝えたい場合に利用されます。これらのページは、HTMLと呼ばれる文書記述言語を用いて作成され、インターネット上の情報保管庫であるウェブサーバーに保存されます。 私たちがインターネットを通じてこれらのページにアクセスすると、ウェブサーバーは保存されているHTMLファイルをそのまま私たちの端末に送信します。そして、私たちの端末に搭載されているブラウザと呼ばれる閲覧ソフトがこのHTMLファイルを読み込み、画面上に情報を表示します。このように、静的なページでは、サーバーに保存された情報がそのままの形で私たちに届けられるため、アクセスする度に内容が変わることはありません。
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狙われたサイト訪問に潜む脅威:戦略的Web侵害とは

- 戦略的Web侵害の概要戦略的Web侵害(SWC)は、狙いを定めた個人や組織に対して行われる、計画性の高いサイバー攻撃です。攻撃者は、標的が頻繁に訪れる可能性が高いWebサイトを綿密に調査し、そのサイトを不正な手段を用いて改ざんします。そして、サイトを訪れた人が気づかないうちに、悪意のあるソフトウェアを仕込みます。このソフトウェアは一般的にマルウェアと呼ばれ、訪問者のコンピュータに侵入し、機密情報(パスワードやクレジットカード情報など)を盗み出したり、システム全体を破壊したりするなど、様々な被害をもたらす可能性があります。SWCは、標的を絞り込んだ攻撃であるため、一般的なサイバー攻撃と比べて成功率が高い点が特徴です。攻撃者は、標的の行動パターンや興味関心を事前に分析し、その情報に基づいてWebサイトやマルウェアを選定します。そのため、利用者は、一見安全そうなWebサイトにアクセスしただけで、知らず知らずのうちに攻撃の被害に遭ってしまう可能性があります。SWCから身を守るためには、OSやソフトウェアのアップデートを常に最新の状態に保つこと、不審なWebサイトへのアクセスを避けること、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入することなどが重要です。特に、組織においては、従業員へのセキュリティ意識向上のための教育や訓練の実施が不可欠です。
セキュリティ評価

Webサイトの安全を守る!動的診断のススメ

インターネット上で私たちが目にするウェブページには、大きく分けて二つの種類が存在します。一つは、いつ見ても表示内容が変わらないページです。例えば、企業のホームページで、会社概要や事業内容などが掲載されているページを思い浮かべてみてください。これらの情報は基本的に変更されることがないため、何度訪れても全く同じ内容が表示されます。このような、常に固定された情報を表示するページのことを「静的ページ」と呼びます。 一方、アクセスする度に表示内容が変化するページもあります。身近な例としては、ニュースサイトのトップページが挙げられます。トップページには常に最新のニュースが掲載されるため、先ほど見た時と比べて記事のが変わっている、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。このように、閲覧する状況や時間帯によって表示内容が変わるページのことを「動的ページ」と呼びます。動的ページでは、ブログの記事一覧や、通販サイトの商品検索結果、SNSのタイムラインなど、閲覧者の行動や状況に合わせて変化する最新の情報が表示されます。
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危険な抜け道「パス・トラバーサル」

インターネット上の情報発信の場であるウェブサイトや、様々な機能をインターネット上で提供するウェブアプリケーションにおいて、利用者がアクセスできる情報範囲は制限されているのが一般的です。これは、インターネット利用者に必要な情報だけを提供することと同時に、重要な情報の流出を防ぐ目的があります。 例えば、利用者の氏名や住所、クレジットカード情報といった個人情報は、厳重に守られた場所に保管され、外部からのアクセスは完全に遮断されています。これは、ウェブサイトやウェブアプリケーションの運営者以外の者がアクセスできないように、堅牢なセキュリティ対策が施された特別な保管庫のようなものをイメージすると分かりやすいでしょう。 同様に、システムの動作に必要な重要なファイルも、外部からのアクセスを遮断することで保護されています。もし、これらのファイルが改ざんされたり、削除されたりすると、ウェブサイトやウェブアプリケーションが正常に動作しなくなる可能性があります。これは、システム全体に影響を及ぼす重大な問題に発展する可能性もあり、厳重なアクセス制限が必要不可欠です。 このように、ウェブサイトやウェブアプリケーションでは、情報の重要度に応じて保管場所やアクセス制限を適切に設定することで、利用者の安全とシステムの安定稼働を両立させています。これは、家の中にある貴重品を金庫に保管するのと同じように、情報セキュリティにおける基本的な考え方と言えるでしょう。
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クッキー盗難にご用心!パス・ザ・クッキー攻撃とは?

近年、誰もがインターネットに接続できるようになり、あらゆる情報を簡単にやり取りできるようになりました。それに伴い、ウェブサイトやウェブサービスも増加の一途をたどっており、私たちの生活に欠かせないものとなっています。 しかし、便利な反面、インターネット上には悪意を持った攻撃者が潜んでおり、セキュリティ上の脅威も増大しています。ウェブサイトやウェブサービスを利用する際には、常に危険と隣り合わせであることを意識しなければなりません。 インターネットにおける脅威は、不正アクセスや情報漏洩、サービス妨害など、多岐にわたります。中でも、「パス・ザ・クッキー攻撃」と呼ばれる攻撃手法は、近年その巧妙さと被害の大きさから、大きな問題となっています。 この攻撃は、利用者になりすましてウェブサイトにアクセスし、不正に情報を盗み取ったり、悪意のある操作を行ったりすることを目的としています。今回は、この「パス・ザ・クッキー攻撃」について、その仕組みや具体的な手口、そして被害に遭わないための対策方法について詳しく解説していきます。